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GSX1400西日本ミーティング(プロローグ)

何が起こるかわからないことを不安とほざき。 自分に降り注ぐ出来事に一喜一憂し、自分を不幸と言う。
それでもいいだろう・・。

ありきたりの人生を受け入れて一人老い、それを幸せと言う。
それもいいだろう・・。


しかし、不安や安心。 無関心と関心。 つらさ楽しさ。 それら絶対値を持たない要因が、また人生の脚色に一役買っているのは間違いない。

人々は「幸せ」を求めている。 その幸せも絶対値を持たない相対的なものであり、幸せの大きさは落差で決まると言っても過言ではない。


幸せの絶頂から落ちるよりも、不幸から這い上がる方が良い。
関心の無い人生よりも、いろいろな物に関心を持ち失敗するほうが良い。


一回限りの人生の後半をどう脚色するか。 その道具がGSX1400。 

そのバイクに乗るオーナー達は、ある意味最大を求めている。
最大というカテゴリーにPRIDEを持つ。
決して上品ではない加速に、荒馬を想像する。


オーナー皆個性がまったく違うのに、GSX1400というフイルターをかけて見ると共通する要素が浮かび上がる。


だから旅に出て仲間と出会う。

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大阪南港かもめ埠頭から、鹿児島に向かう。 先週末に飛行機で九州に降り立ったが、大阪から福岡までたった75分。
同じような行程を15時間以上かけて船は九州に向かう。

17時55分出航のフェリー。 16時に乗り場に着けば余裕だが、雨の予報。

雨雲レーダーを10分おきに見ていると、瀬戸内海よりまとまった雨が近畿地方に向かっている。

雨雲が大阪に到着するのを、動きを観測して14時丁度と推測。 わかばんガレージはまだ1時30分だが道路はドライ。

早すぎるが出発。

俺の降雨予報は的中! 南港に到着した瞬間に雨粒が落ちてきた。

それからすぐ雨は本降り。 日頃の行いが良いのか、仲間の為に阿蘇を飛行機で下見に行くような周到な計画性に、神はご褒美をくれたのか。

「わかばんくん 君は濡れなくても良いよ!」と。

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雨が本格的に降る中、関東からこのフェリーに乗るために高速を走行中であろうGSX1400を待つ。

すると、ハイパーで落ち着きのない運転をする乗用車一台。

「ああいう運転をするやつがバイクの敵なんだ。」 車を見ていると前の駐車スペースに入ろうとして迷っている車を強引に追い越し、駐車スペースが見つからずにUターンしてまた目の前までやってきた。

すると、窓を開け手を振っている。

「アホちゃうか?」と吐き捨てる。 大阪で使用禁止の名古屋弁でなんかほざいている。

「わかばんさ~ん!」 名古屋のGSX1400乗りが一人、会社休んで見送りに車で来やがった。

名古屋弁でわかばんさ~んてどんなイントネーションか覚えてないし、興味もないけど、「何しにしにきたんや!」

「いや~! 皆さんのお見送りに~」 こんな連中からパワーを与えられる。

感謝の言葉は出せないが、「アホやな~」と大阪では最高のほめ言葉で歓迎する。

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乗船手続きが始まった16時過ぎに横浜から・キノ号と越谷から・せんむ号2台到着。

キノ号はバイクから降りるや、防水ブーツの苦情タラタラ。 「防水って書いてたからサー」「買ってやったのにサー」「全然防水になってなくってサー」「信号待ちで足付いたらグチョってなってサー」

「へー大変やったねー」

「だからさー防水って書いてたからサー」「買ってやったのにサー」「全然防水になってなくってサー」「信号待ちで足付いたらグチョってなってサー」

「キノさんその靴いつ買ったの?」

「3年ほど前!でサー」

「もうクレーム言われへんよ」

「でもさー防水って書いてたからサー」「でも水入って来ちゃってサー」

と靴下脱いで、フェリーターミナル入り口で裸足になってしまったのサー。

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せんむ号は、「キノさんこりゃ防水っていう感じじゃないべー」「文句言ってないで何かはくべー」

名古屋から見送りのケンゴ氏「お土産の袋あるけど・・」 「何も履かないよりましジャン!」
と、お土産袋に両足突っ込んで歩き始めるのでした。

客観的に他の客から見ると、「そこのオッサンら、エエ加減にしいや!」 ですわ。

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止めてはいけないフェリーターミナルの正面入り口のそれも歩道の上に、入り口をブロックするGSX1400が2台。

俺はその2台は雨の中関東から走ってきたのは知ってる。 

横浜ナンバーのキノ号も、横浜から大阪に来てそれも鹿児島行きのフェリー乗るんや。 とナンバー見れば許してやりたくもなる。

でも、春日部?? 大阪の人間には日本のどこかわからへんわ。 たぶん九州でも。

「わかばんさん。 乗船票持ってくるの忘れたわ~」と越谷のせんむ号。

「そうやと思ってHPから印刷しておいたから、はいどうぞ」 神様が雨を降らせて、靴の中までグチョグチョにする訳がおわかりですね。 すでに。

名古屋のケンゴさん! ありがとう。 神から見放された2台を、なんとか無事に連れて帰ってきます。

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乗船手続きで並んでいたら、前の乗用車の人がJAFカードを一緒に提出したのを見た。
そういえばJAF会員割引って聞いたことあるな。

自分も財布に常駐しているJAFカードを印刷した乗船票と車検証と一緒に提出。
ゲッ! 1等個室でバイクも込みで。1万4千円ちょっと。

乗船手続きも無事終わり、神から見放された2台の領収書をみてびっくり、せんむ号平民2等ごろ寝で1万4千円強。
自分の領収書には何と40%割引の表示が。

一応2台に謝る。「JAF割引が効くことを最初から知っていれば・・。申し訳ないm(_ _)m」

「わかばんくん。 君はいい人だから安く行かせてあげるね」と神の声。

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乗船して、一番で風呂場に行き一番風呂に入りスッキリ。

ところが、洗面台にあったはずのタオルがすべて無くなってる。

「あのさ防水って書いてたのに」のブーツを乾かすのに、風呂場から持ち去った人が若干1名。 誰や!
これじゃ、後から来るお客さんが困るやろ。 神は必ず見ています。


風呂で暖まってから夕食バイキングに挑みます。

あっこれ? 食事じゃなくってビールのつまみです。
また、おかずお代わりして、ご飯と味噌汁持ってきて、デザートとパイナップルも4分の1本で仕上げ。

1500円? 安いな~。


レストランから喫煙エリアの近くに移動して、アイスクリームを買って食べて地図を持ち込んで明日の行程を説明します。

「朝下船してから、日南海岸を北上しますよ!」 「わかれへんからなんでもええよ~」と越谷のせんむ。

お昼ご飯の車海老の天ぷらの話をすると、「ワンワン!」

「それから宮崎市内と迂回するのに高速使って、その後一般道でくねくね北上しますよ~」「お任せしま~す」と横浜のキノさん。

夜の「赤牛のすき焼きは絶品ですよ!」との話に「ワンワン!」

走りにきたんとちゃうんか! コラッ!

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四国沖を航行していた深夜はよく揺れました。 巨船がきしむほど。 数回目が覚めたけど、睡眠は十分。

朝日が船窓から入ってきました。 今日の天気予報は晴れ時々くもり。 快晴にちかい鹿児島志布志港に入港してゆきます。

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気温10℃。 「快晴! イェッ!」 キノ号はすでにハイテンション。

冬なんでしょうが、本格的な冬装備なので、快適。 走り出すとヤシの木など南国の雰囲気が伝わってくるきれいな道路。
グローブは操作性を重視して3シーズン用。 ひんやり空気がグローブから伝わってきます。

少しハイペースで走り、申し訳ないけど4輪車は即パス。

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まずは半時間程度で第一目的地の志布志湾を見下ろす都井岬に到着。
旅の安全を祈願して記念撮影。

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雲の切れ目から海に降り注いだ光線が乱反射して、冬の暗い海と春のキラキラの海が混在する美しい風景。
なんか、雲海の上に出たような錯覚を覚えます。

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日南海岸を北上して宮崎市内を目指します。
夏に走れたら最高の場所と思いながらもスピードが乗ります。

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ところで、今回のわかばん号は左目にハロゲンのイエローバルブを付けてきました。

別に意味は無いんです。 ただHIDのバラストが片側故障したので、急きょ応急的にです。 普通のハロゲンでも良かったんですが、わざと黄色にしたように思ってほしかっただけ。 誰に? 対向車にです。

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本日の早めの昼食。

予定通りいもと食堂に到着。

グルメ本に載っていた食堂です。

神奈川と埼玉から初めて九州上陸する2台ですから、天候だけはコントロールできませんが、それ以外の道路や行程、そしてグルメは事前に情報を集め、行程にはめて無理がないようにNAVIを設定済み。

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車海老がうまいとの情報に、車海老定食1500円を注文しょうとすると、神奈川のキノ号が「せっかく来たんだからもっと高いのを頼もうよ!」

おばちゃんに。 「この2500円の海定食オススメ?」  「・・・そりゃま~」

そんなオーダーする人たぶん少ないよ。 

これ以外に、ムール貝3個とおかわり自由のごはん付き。

キノさんそりゃそうやで! うまいもん食わんとね。

味噌汁にはでかい魚の切り身入り。 車海老の天ぷらは開いているのに、厚みがあって一匹を何口にも分けないと食べれません。 

「なにも付けないで食べてみんしゃい」

「まいう~」言葉にならん。

後日この「いもと食堂」で、宮崎のGSX1400K2乗りと接触していたことを知り驚きました。
コメントを公開させていただきます。


初めてのカキコです。宮崎のragunaと申します。
日頃は愛機K2とバイクライフをエンジョイしいてます。
こちらのBlogでは、特にメンテ関係の記事を参考にさせて頂いております。

実は12日に、仕事の用事で日南方面に向かい、帰りに定食屋『いもと』に立ち寄りました。駐車場に3台の1400が並んでおり、「宮崎にも1400乗りがいたぁ~!」と喜んだのも束の間・・・ナンバーが県外><;しかし、その中の1台にはとても見覚えがあり、タンクには1401のステッカー。もしや、わかばんさん?まさかねぇ・・・?と、半信半疑で店内に入った瞬間に目が点になりました・・・。

貫禄のある3人組が、何故か?いらっしゃいましたwww

いやぁ、驚きましたぁ~^^;
皆さんお食事中でしたし、私も上司や同僚と同行でしたので、お声を掛けられず残念です><

九州でのミーティング、また次回があるならば、是非私も参加させて頂けたらと思います^^
帰りの道中もお気をつけてぇ~~^^ノシ


ありがとう! 次必ずお会いしましょう! 見かけは怖いようですが、とても心優しいのです。

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宮崎市内を迂回して、R219からR265を北上。 阿蘇を目指します。

途中これでも国道です。 ほとんど対向車なし。

俊足のキノ号に先導をお願いして、引っ張ってもらいますが、枯れ葉の上でも、砂が浮いた路面でも、速い速い! 転倒するときはハイサイドですなこりゃ。

でも、うまい人の後ろは勉強になりますね。 進入速度や脱出速度を合わせられれば怖くないし、ギヤの選択やブレーキタイミングも勉強になります。

コーナーで立てGを感じながら、気持ちよい激走が楽しめました。

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本日の全行程約380Km。 ほぼ一般道。

阿蘇市内に入ってきました。

すぐに「貸しログハウス ひげ勝ちゃん」にチェックイン。

ログハウスと行ってもバス・ウォッシュレットトイレ付き5人部屋を1人で使って、赤牛すきやきコースと向かいにある温泉チケット付きで11000円。 前払い。

「明日出発される時は、鍵部屋の中においといてください。」と。

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なかなか風情がある温泉ですな。

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あ~~
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あ~~
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・・・・
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夕飯はログハウス敷地内のレストラン。

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これが! 赤牛だす。

阿蘇で生まれ、阿蘇の水と牧草で育った牛。

霜降り入っているのに、あっさり。 そしてスライスが厚いのに柔らか。
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地鶏の生卵でビール片手に肉をほおばりますが、なかなか無くなりません。 肉は結局最後までありました。

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もうあかん。

まで食べて閉店の8時までウダウダと。

向かいのコンビニで飲み物買って、(またアイスクリームかってもた)キノさんログハウスで集合。

気持ちよく走れた今日のルートを思い出しながら、夜は更けていったのです。

さ! 明日は西日本ミーティング。 この土地阿蘇ですよ。

つづく
by wakaban0925 | 2010-02-16 21:30 | ツーリング・ミーティング

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