FCR負圧バランス取りに挑戦
2009年 05月 07日
わかばん号も新車納車後250Km走行時に、スロットルを一定に保つ(定速走行時)にギクシャクがひどかったのでスロットルボディの負圧を4連バキュームゲージ(負圧計)で測ったら、エライ狂っていてビックリしたことがありました。 その後同調を取りイリジウムプラグに交換したら、すこぶる快調になった記憶があります。
もし、ギクシャクやドンつき出ている方は、スロットルボディのバランス取りと、イリジウムプラグに交換おススメです。
さて、FCRキャブの同調なんですが、室内でタンク外して神経を集中して行います。 ので、排ガス対策が必要です。
強制的に吸い出します。
ヨシムラストレートに、Bitoの傷ついたサイレンサーの筒だけをかぶせて、排ガスが室内に漏れないようにします。 そして、エンジン前方から強力な扇風機をあてます。
ナットやスクリュー・ボルトに至るまで、レーシング専用パーツ品質と言いますか、バイクを整備しているような工具の感触ではなく、そうですね・・、時計を分解して組み上げているような精密な感触が工具から伝わってきます。 時計用精密ドライバー使うんですからね。
バキュームゲージを使うために、以前2次エアー吸入システム用のダイアフラム用にスピゴットに穴あけましたので、そこにゴムホーム用アダプターを取り付けます。
この作業中気づいたのですが、2番のスピゴットの穴のメクラボルトにはめていたゴムのリングが切れて、そこからエアーや気化ガソリンがかなり漏れた形跡がありました。
オイル漏れはないのに、リアスイングアームに油のようなものが帯のように付着していて気になっていたのですが、これで原因がわかりました。 伊勢から潮岬に行くときに気づいたので、かなりの距離を2番からのガソリン漏れやエアー噛みで走っていたことになります。 調子悪くなかったけどね。 それが大まかにセッティングしても走るというFCRたる由縁ですかね。
エンジンON。 排ガスが室内に滞留しないので、余裕をもって調整できます。
FCRキャブの同調調整は、前出の7mmナットを緩めて、精密ドライバーで中心のマイナスボルトを回します。
しかし、中心のボルトを回すだけでは負圧計は動きません。 ここが、通常の同調とちがうところで、7mmのナットを締めこんで初めて負圧計の針が移動します。
たとえば、1番シリンダーの負圧が高いと、7mmナットを緩めてからセンターのボルトを時計と反対方向に若干回してから、再び7mmナットを均一なトルクで絞めてから負圧計を確認します。
4気筒ともぴったり合うように、アイドリングを微調整しながらこの作業を何度も続けます。
負圧同調は成功。
パイロットジェットを90°だけ締めこんで、低速域を微妙に薄くしたので、以前と比べると1000回転から3000回転までのレーシングがとてもスムーズですばやくなりました。 また試乗しながら詰めていきます。
また、今までは約1cmのボルトをこの穴に入れていたので、当然スピゴットの中で邪魔な突起がありまして、通常使用で弊害を感じることはなくっても気持ち悪い。
ここで結構苦労したのが、2番・3番にねじをハメる作業。
紙テープでボルトを固定して、逆さにしても落ちないように、ガスケットを塗ってそろそろ絞めます。
苦労して成功した時の安ど感と、なんとも云えぬ達成感。
パワーフイルターは専用清掃液で清掃中ですので、試乗は明日です。 楽しみやな!