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エンジン内カーボン除去

腰上移植プロジェクトの為に落札したエンジンのシリンダーヘッドを開けます。

シリンダーヘッドからのオイルリターンパイプがかなり固着していましたが、シリンダーブロックに傷がつかないように、木の棒で少しづつ上げます。

このリターンパイプがシリンダーヘッドから抜けたら簡単にヘッドは外れます。
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開けてみると予想通り、ピストンヘッドやシリンダーヘッドにはカーボンが蓄積。

ポロポロ剥がれ落ちてくるものもありで、ハブラシで擦ってみてもかなり落ちてきます。

これが走行中剥がれて排気ポートのバルブで挟んだりしたら、圧縮漏れとかになるんですかね。
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そこで、登場したのが、そうです! ペイントリムーバー。

以前バイク雑誌でリムーバーでカーボン浮かせてきれいになっていたので挑戦です。 じかに手につくとあとで火傷したようになりますんで、注意します。

しかし、シリンダーヘッドにもかなりカーボンが固着していますね。
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まずは2番・3番ピストンヘッドに垂れないような量の塗装剥がし剤を塗り、5分ほど待ちます。

どんなに汚れが取れるんだろうと楽しみにして待ちます。
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見てくださいこの威力!!

ハブラシで軽く擦って、ウエスでふき取っただけでもかなり地が出てきます。
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部分的にカーボンが厚く張り付いていたり、バルブ逃げに溜まったカーボンを取り除くのに、ドライバーで擦ったりしましたが、全気筒ピカピカっす。

なんかピストンが顔でバルブ逃げがニコニコしているようにも見えます。

良かったね~。
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次はシリンダーヘッド側です。

プラグは抜かないで、剥がし剤が溜まるようにします。
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5分ほど置いてから、ゴシゴシと歯磨きします。

そうです。バルブ周りは特に良く磨きます。

カムシャフトを取り外していますから、16バルブすべて閉じの状態です。
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随分きれいに剥がれてきましたが、シリンダーヘッドのカーボンはやや頑固です。

2回から3回に分けて、同じようにハブラシで擦ります。
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コレくらいで十分でしょう。

バルブ開けてシート付近まできれいにすればよいのかもしれませんが、剥離したカーボンがバルブシートに付着したら、圧縮漏れやらで大変なことになりそうですので、この程度にしておきます。

この純正スパークプラグは当然交換です。 こんなにゴミ溜まったら使い物になりませんから。

(所感)
今回このオークションで落札したエンジンは、2ndギヤ抜けとか書いていましたが、分解してみて次のことが分かりました。

まずこのエンジンのオーナー(たぶん1オーナー)一度もエンジンを真剣に洗ったこと無いようです。 
フロントタイヤで路面の水を跳ね上げてエンジン前部で焼き付けられて、そのまま洗車せずに放置。

また、屋外か気温の変化の大きい地域においていたようで、シリンダーブロックの仮止め用ボルト(M5)がブロック内で結露のためにかなり腐食していました。

また、エキゾーストガスケット4気筒分も一度も交換したことの無いような雰囲気で、ノーマルで乗り続けていたのか。

あまりこの1400を愛していなかったオーナーだったようですな。

でも良かった! このエンジンの内部で一番高価な部分はほぼ新品同様。 安いオイルでカムシャフトの軸受けには傷があったものの、さすがメッキシリンダーの強度は抜群。 ピカピカです。

第二の人生の火をもうすぐ入れてあげるから待ってててね。
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さてさてこれは、そうです! ピストンリングコンプレッサー!

一人では到底4つのピストンにシリンダーブロックを各ピストンに3つ(オイルリングを除くと2本)ある同時に押さえて入れるのは不可能に近い技。

このシリンダーにピストンを押し込む為に何人もお手伝いにお呼びするのも気が引けるし。

コイケッチさん教えてもらった自動車工具専門的なネット通販で購入。
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珍しさ余って、リングを圧縮してみます。

ヨイショ。 ヨイショ。 あっ! 痛っ!

薄い上に焼が入ってカッターナイフのような筒状のものは、かなり鋭く手が切れます(^^ゞ
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そして、モチュールフリークの私は、ついにオイル交換5回以上使える25L缶を購入。

ほんとに、5回もいろんなオーナーの1400エンジン開けて思ったんですが、オイルは大事だよ~。

10年10万キロのエンジンメンテ もオススメです。
by wakaban0925 | 2008-03-31 21:47 | わかばんの簡単講座・その他

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