サーモスタット取り付けに挑戦!
2006年 04月 29日
ただ、冬場や雨の日、又エンジン始動直後は、なかなか油温が上がらない(エンジンも暖まらない)のです。 私は70度以上、100度以下がなんか経験上いいのではないかと思いますが、条件が悪いと50度以下で推移します。
油温が低いほうが、エンジンには良いのでは?? とお思いの皆さま、次ことを一緒に考えて見ましょう。
油温が低いと悪いこと:
・クランクケースに吹き抜けたガソリン燃焼による水蒸気が、蒸発しないでエンジン内に残る。(オイルの劣化や乳化・分子せん断を早める)
・ECUはエンジン温度が低いと混合気を濃くする。(燃費が悪くなる)
・エンジンオイルの粘度が高くなり、フリクションロスが増大する。(パワーが落ちる)
・同じように粘度が高いオイルを圧送するオイルポンプも力を喰う。(パワーが落ちる)
・スパークプラグがカブリやすくなる。(寿命・エンジン始動性の悪化)
・エンジン内部、シリンダーヘッドやバルブにカーボンが蓄積しやすい。(新車のときのエンジンとは違う、ヘタレになりやすい)
など思い浮かべただけでも、こんなにある。(もっとあると思う)
まったく同じバイクでも、乗り手によって吹けないエンジンになったりするじゃないですか。
原因は、回すことによるエンジン内のアタリもあると思いますけど、意外とカーボン蓄積もあったりして~(^^ゞ
ところで、水冷エンジンがパワーを出しやすく、また燃費も優れているのは、ひとえにこのエンジン温度管理がシリンダーやヘッドを包み込んだ冷却水によって、ある程度一定に保つことができるからで、冷えすぎ防止策としてかならずラジエター(水冷の水を冷やす)ラインにはサーモスタットが付いていて、エンジン温度の低いときは、ラジエターに水を回さない仕組みになっています。
そいじゃ、油冷だって、オイルクーラーの流路にサーモスタット挟むことができたら、エンジン温度管理がすこしましになるのでは? と挑戦することに。
2本のオイルクーラーラインが良く見えますね~(^^)
もちろんこのオイルラインのホースを切るのですが、2本のオイルラインをフレームに固定しているサポートにあたる部分がゴムで保護されていまして、メッシュホースを切る前に、きれいにゴムのカバーを切っておきます。
切断位置は前もって何度も寸法を取り、フレームにもエキパイにもサーモスタットが接触しない、もっともベストと思われる位置です。(^^ゞ
この位置です。 このサーモスタットはワークスイズミから取り寄せた、4輪用なのでバイク用とは違いオイル流量には不安は無いはずです。 もし、このサーモスタットの位置で流量が絞られすぎると、ほんとにオイルクーラーが必要な熱いときに冷めないエンジンになっちゃいます。
オイルラインの金属パイプ部分をディスクグラインダーで切り落としています。
これも事前に寸法を決めておいた部分で切断します。
これをしないと、金属片がエンジンに戻っちゃって大変なことに・・・。
本当は、ゴム性のメッシュホースの部分だけ切れば簡単に入ると思っていましたが、そうするとフレームと干渉するし、エキパイにも干渉して使えません(取り付け不可能)。
きれいにフレームにも干渉していません。OK!
でも良く見ないとわからない。 わかばん得意の見せない手法で完成!(^o^)/
エンジンふかすと風船のようにもっと膨らむ(-_-;)。
アイドリングでたぶん2Kg/cm2、MAXで5Kg/cm2くらい? そりゃ市販のゴムホースじゃダメっすね!
メッシュホースに交換すれば、問題解決の見込み(^^ゞ
あ~やれやれ(^^ゞ