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サーモスタット取り付けに挑戦!

GSX1400の大型オイルクーラーは、ほんとに高効率。 夏場の停滞で油温が高くなっても走り出すとみるみる油温が下がってゆきます。(油温計付けた場合っす)

ただ、冬場や雨の日、又エンジン始動直後は、なかなか油温が上がらない(エンジンも暖まらない)のです。  私は70度以上、100度以下がなんか経験上いいのではないかと思いますが、条件が悪いと50度以下で推移します。

油温が低いほうが、エンジンには良いのでは?? とお思いの皆さま、次ことを一緒に考えて見ましょう。

油温が低いと悪いこと:
・クランクケースに吹き抜けたガソリン燃焼による水蒸気が、蒸発しないでエンジン内に残る。(オイルの劣化や乳化・分子せん断を早める)
・ECUはエンジン温度が低いと混合気を濃くする。(燃費が悪くなる)
・エンジンオイルの粘度が高くなり、フリクションロスが増大する。(パワーが落ちる)
・同じように粘度が高いオイルを圧送するオイルポンプも力を喰う。(パワーが落ちる)
・スパークプラグがカブリやすくなる。(寿命・エンジン始動性の悪化)
・エンジン内部、シリンダーヘッドやバルブにカーボンが蓄積しやすい。(新車のときのエンジンとは違う、ヘタレになりやすい)

など思い浮かべただけでも、こんなにある。(もっとあると思う)

まったく同じバイクでも、乗り手によって吹けないエンジンになったりするじゃないですか。
原因は、回すことによるエンジン内のアタリもあると思いますけど、意外とカーボン蓄積もあったりして~(^^ゞ

ところで、水冷エンジンがパワーを出しやすく、また燃費も優れているのは、ひとえにこのエンジン温度管理がシリンダーやヘッドを包み込んだ冷却水によって、ある程度一定に保つことができるからで、冷えすぎ防止策としてかならずラジエター(水冷の水を冷やす)ラインにはサーモスタットが付いていて、エンジン温度の低いときは、ラジエターに水を回さない仕組みになっています。

そいじゃ、油冷だって、オイルクーラーの流路にサーモスタット挟むことができたら、エンジン温度管理がすこしましになるのでは? と挑戦することに。
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作業できるように、エキパイやオイルクーラーまで取り外しました。
2本のオイルクーラーラインが良く見えますね~(^^)
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おっ! いきなりカッターナイフか!!
もちろんこのオイルラインのホースを切るのですが、2本のオイルラインをフレームに固定しているサポートにあたる部分がゴムで保護されていまして、メッシュホースを切る前に、きれいにゴムのカバーを切っておきます。
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そして、金属用はさみでメッシュホースを切断です。
切断位置は前もって何度も寸法を取り、フレームにもエキパイにもサーモスタットが接触しない、もっともベストと思われる位置です。(^^ゞ
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そうです!
この位置です。 このサーモスタットはワークスイズミから取り寄せた、4輪用なのでバイク用とは違いオイル流量には不安は無いはずです。  もし、このサーモスタットの位置で流量が絞られすぎると、ほんとにオイルクーラーが必要な熱いときに冷めないエンジンになっちゃいます。
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これは「南海部品」の宣伝ではありません。
オイルラインの金属パイプ部分をディスクグラインダーで切り落としています。
これも事前に寸法を決めておいた部分で切断します。
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切断したパイプの中にも金属片が入っているので、よく中を拭いて、最後に反対側からスプレー吹いて管内の汚れを取っておきます。
これをしないと、金属片がエンジンに戻っちゃって大変なことに・・・。
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ようするに、サーモスタットを割り込ませた分、オイルラインを短くするわけです。
本当は、ゴム性のメッシュホースの部分だけ切れば簡単に入ると思っていましたが、そうするとフレームと干渉するし、エキパイにも干渉して使えません(取り付け不可能)。
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片方のラインだけ差し込んで、サーモスタットの位置を確認。
きれいにフレームにも干渉していません。OK!
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サーモスタット自体がアルミ合金ですが、4輪用なので非常に重く、どうやって固定しようか悩んだ末に、このオイルラインサポートでしっかり固定できることを発見!
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こんな感じになりました。 ええぞ!ええぞ!(^o^)/
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エキパイ・オイルクーラーを戻して見ると、わかる人にはわかる。
でも良く見ないとわからない。 わかばん得意の見せない手法で完成!(^o^)/
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エンジンかけてオイル漏れが無いか確認していたら、サーモスタット上部につないだゴムホースが油圧で膨らんでいる!
エンジンふかすと風船のようにもっと膨らむ(-_-;)。

アイドリングでたぶん2Kg/cm2、MAXで5Kg/cm2くらい? そりゃ市販のゴムホースじゃダメっすね!
メッシュホースに交換すれば、問題解決の見込み(^^ゞ

あ~やれやれ(^^ゞ
by wakaban0925 | 2006-04-29 19:56 | わかばんの簡単講座・その他

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