混合気とNOSの原理

【わかばんの簡単講座#1・NOSとは】
今私のGSX1400にはナイトラスオキサイド(亜酸化窒素)ボンベを積んでいます。 その装置のメーカー名をNOS(ノス)と呼ぶようです。

亜酸化窒素ガスは不燃性ですから爆発したり燃えたりしませんが、ガスをエンジンに入れると、熱で簡単に酸素が分離されて、空気中の酸素(約20%)よりも多い約34%の酸素が発生します。

34%もの酸素に対してガソリン(これは当然可燃性で爆発します)を適量(多めに)噴射してあげると、同じ量の混合気(空気とガソリンが混ざった気体)でも、普通よりたくさん燃えてパワーがでます。

GSX1400は4気筒1401CCというエンジンを積んでいます。
1401CCとは、4個の燃焼室で吸入できる混合気の合計の質量です。
しかし、通常の空気(私達が呼吸している)では約五分の一しか酸素がありません。
その有効に燃える酸素に対して適量なガソリンを噴霧して、そしてピストンで十分の一ほどに圧縮して火花を飛ばして爆発させます。

高度の高いところをキャブレター仕様車で走ると、低地と同じ質量の混合気をエンジンが吸っても、気圧が低く(空気の密度が低い)有効に燃える酸素の量が減って、低地と同じ燃料を混合するキャブレターでは混合気がリッチ(濃く)になって、エンジンが多少不調になります。 また、晴天・雨天や夏場・冬場でエンジンの調子がかわります。

最近の電子燃料噴射(GSX1400や隼も)車は、気圧・吸気温度を常に把握していて、有効な酸素量を想定して燃料の噴射量を決めるようになっていますので、どんな条件でも理想な空燃比(Aエアー/Fフューエル)を実現しています。

ところで、亜酸化窒素は常温では気体です。
それを強烈に圧縮して1000psiほどでボトルに詰め込んで液体化しています。(1000psiをキログラムに換算すると、1平方センチに約70Kgの力がかかっています)
それを大気に開放すると、気化熱を奪って-65℃ほどの気体になります。(殺虫スプレーを使うと缶が冷たくなるやつ) 

温度が低いということは同じ質量でも密度が高くなり、より多くの混合気をエンジンに送り込めます。
また、エンジン内に入った亜酸化窒素とガソリンの混合気は、スパークプラグからの火花の引火で燃えて300度を超えると亜酸化窒素が分解して膨張します。
より多くの混合気をエンジンに送り込んで出力を上げることはターボと同様の方法です。

NOSは理論的に有効酸素量・低温密度・分解膨張を併せて、通常の空気と比較すると2.5倍の燃料を燃やすことが可能です。

つまり、100PSのエンジン出力は250PSになります(^_^;)

しかし、そんな出力を想定してエンジンは組まれていませんので、そんなことしたらまず壊れてしまいます。

そこで、わかばんのGSX1400NOS号は亜酸化窒素と普通の空気を程よく混ぜて使い、現在NOSだけで36PSほど出力を増加できていると思います。
マフラー交換やエアーフイルターそれに低速ギヤーの出力を押さえている工場出荷時の設定解除部品と空燃比調整で、150PS近くは出ていると思います。

また、NOSの良いところはパワーが欲しいときにスイッチONでガスを噴射できますので、エンジン内部はノーマルでOK。
ノーマルエンジンの低速で乗りやすい良いところと、ロケットのような加速の二つの顔を持てるところがGOODです。
さらに、ターボチャージャー装着より約五分の一ほどの費用でNOSシステムを購入可能なところも魅力です。

欠点はガスがすぐなくなること。 満タンで最小のジェットで約50秒(2lb)=4200円(^^ゞ
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by wakaban0925 | 2006-03-30 12:59 | わかばんの簡単講座・その他 | Comments(0)

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