残るリアウインカー2個交換をします。
わかばん号のリアウインカーはアマゾンで購入した「中華製なんちゃってLED」で安さに釣られて購入しましたが、設計が雑なのか、アッセンブリー時の不具合なのか、左のウインカーステーのゴムはふにゃ~と曲がりますが、右側の同じ個所はビクともしません。 そのような規格外で処分品なので、数千円で手に入ったのか? 不明ですが、安いとやはりそれなりです。 やはり、バイクというものは、これ安かったから取り付けた! ではなく。 高いけど本物を買って、取り付けたあとの所有感や部品を磨いて可愛がるという方向ではないかと再び思うのでした。わかばん号のフェンダーレスキットは、イギリスのJust Banditsから取り寄せたLEDテールライト付きアンダートレイです。 このアンダートレーにはLEDのウインカーが付いているんです。 でも、小さくて暗くて、日中は「ウインカー点いているかわからん」とメンバーからの苦情もあり、別途ウインカーを取り付けていました。
既存のLEDウインカーに「ブラス削り出しバレットウインカー」を取り付けることはできません。 重すぎてナンバープレートホルダーのリベットが飛びそうです。
そこで、シートレール下部のおそらく補強フレームにこのようなプレートを取り付けて挟み込みウインカーを取り付けてみます。
まずは例の3.2mm厚の工業用純アルミ1000番を切ります。 柔らかいアルミですが、厚さがあるので手で曲げるのが精いっぱいです。 そこにウインカーステーが取り付けられる穴をあけ貫通させておきます。 下は切った直後で、上はディスクグラインダーで角を取り除いた状態。 このアルミ板は前回のTig交流溶接で部品を作ることも容易なので、オイルキャッチタンクやチェーンガードやハンドル周りの計器やディスプレイホルダーなど、数えきれないほどDIYの可能性が広がりますね。
バリと角を取ったあとは、あまり目立たせる部品ではありませんので、スムーズにしてから黒艶消し塗装をしておきます。
またまたLEDへの交換作業です。 今回はハンダ付けのコツを!
そもそもハンダ付けとは、はんだ付けされる部分の金属を、ハンダコテを当てて熱し、【毛細管現象】(注1)と、【ぬれ】(注2) という現象で、融かしたはんだを流し、金属とはんだで部分的に合金を作り、接続することだそうです。
注1:毛細管現象乾いた雑巾を水の入ったバケツに半分漬けて掛けておくと、徐々に雑巾の繊維の間に水が吸い上げられて雑巾を伝って、水がバケツの外へ滴り落ちるようになります。これは、表面張力とも同じなんですが、液体の分子同士が引っ張り合って、できるだけ空気と触れている表面積を減らそうとすることで起きる現象。注2:ぬれ金属をはんだ付けするとき、はんだがその上になじまないと半田付けが出来ません。この性質を、ぬれ性[wetting]といいます。
特に金属と銅線とのハンダ付けは、金属の上にハンダを先にバタリングしておきます。 銅線の先端は少しだけ被膜を取って、こちらにもハンダをなじませておきます。
そうすると、追加のハンダを必要とせず、銅線を電球ソケット部分に当てて、ハンダゴテを添えるだけで実に簡単にハンダ付けができます。
今回も、真鍮製のウインカーボディーに接触してショートしないように、シンチュウに絶縁しておきます。
前回同様、クッションテープを用いて、LED球をセンターに固定します。
振動が多いのがバイクですから、完全に固定するか、ある程度振動するがクッション等で衝撃を吸収するかのどちらかを選択する必要があります。
はい! メチャしっかり付きました。
ウインカー位置はリヤショックの後方。 しかし、この位置では外側80度は合格できても、内側45度は不合格で車検は通りませんな。
点灯!! めちゃ明るいっす! 目が痛いっす。
サイドからもよく見えますな。
アンダートレーのLEDウインカーと比べると全く照度が違います、しかし明るすぎ!
バイクはほんと乗用車から目に入りにくい乗り物です。 排気音も多少そうですが、ある程度目立って周りの注意を引き付けることを意識して、乗用車と仲良く走ろうとは考えないことが基本と今でも思っております。