先日ミーティングを呼びかけましたら多くのGSX1400オーナーと新しく出会うことができました。
GSX1400はK7(2008年)モデルで生産終了していて、程度の良い中古車を購入されて各種カスタムを施されていて、きれいに仕上げてられました。
Glpro等を取り付けスピードリミッターを解除するなど、その速度域は滅多に立ち入ることはないけど、1400の持つポテンシャルをスポイルしたくないのは皆同じですよね。
スピードリミッター機能とは、車体速度ではなく、ギヤポジションで最高エンジン回転数を制限する(燃料噴射を止める)ので、6速なんだけどECU(エンジンコントロールユニット)へは3速などの信号をダマして送る仕組みですね。
しかし、海外向け仕様ではそのようなリミッターは存在しません。 スズキテストコースで実際合法的に240Kmを超える走行を何度も経験していますが、GSX1400は風圧の影響を除けば、全く問題の無い優れた動力性能を発揮してくれます。
GSX1400のECUには、国内向けリミッター付きエンジンコントロールマップと輸出向けフルパワーマップの2種類がプログラミングされていて、ハーネスの結線でどちらかを使うことが可能です。
GSX1400輸出用マップ(GSX1400 リミッターカット)を使うと
・180Kmリミッターが解除されます。
・アイドリングの音が点火時期の差異からか弾んだ音になります。
・セカンダリースロットルバルブ機能がキャンセルされます。
・結果、スロットルのレスポンスがダイレクト(タイムラグが小さく)になります。
GSX1400も生産終了からすでに8年。 もうこの情報を公開させて頂いても良いのではと個人的判断で掲載をさせて頂きます。
ただ、以下の事を十分ご理解頂いたうえで、改造をお願いいたします。
・この改造はメーカーの自主規制を取り払うことになりますので、保証等すべて改造者の責任となります。
・この改造による事故や故障などメーカーや私個人が保証するものではありません。
・K5(2005年モデル)以降のECUへの改造となります。 特にK1K2はECUが別物ですので改造はできません。
・K3K4は実際改造した経験がありませんが、ECUとハーネスが同じであれば可能と思います。(情報を求めます)
・トルクが太い1400でスロットルレスポンスが向上し、路面ウエット時は急なスロットル操作はさらに危険です注意が必要です。
このイラストにある18番のECUはK1/K2のタイプです。 こちらのタイプでは改造できません。
【準備】シートを取り外し、バッテリーが見えるように、シート下ケースも取り外します。導線/圧着スリーブ/導線タップ(分岐)があれば便利です。 ハンダ付けができれば絶縁テープで対応もOK。
【ECU確認】ECUユニットを引き出して、丸いマーカーのある側の大きなカプラーの右端にある白黒線(アース線)を確認します。ゴムキャップが被っている診断用カプラーのオレンジ・白線も確認します。この2本を導線で接続します。
【ECU白黒線】右端の白黒線を5センチほどのところで切断します。(切断しないと、ショートしてしまいます)切断した白黒線に同じくらいの太さの導線10センチほどを接続します。(ハンダ付けか結線スリーブで処理してください)
【診断カプラー側】6ピンカプラーのオレンジ/白線を「切断せずに」ECUの白黒線に接続した導線を割り込ませます。導線用タップが便利です、ハンダ付けの方がしっかり付きますので安心ですね。
これで、イグニッションONでフルパワーマップが呼び出されます。
※自己責任でお願いしますね。※わかばん指導のもと、道具も借りながらやってみたい方、コメント頂ければ土日で予定なければ「わかばんガレージ」にお越しいただければOK。※リミッターカットされたかは公道ではなく、スピードセンサーは後輪なのでセンタースタンド等で後輪を浮かして確認してください。
追伸‥Glpro はそのまま使えます。4速から6速固定で低いギアでのパワー制御をカットしても、高速リミッターは作動しません。モード7は低いギアでのパワー制御が戻り、モード無しと同じことになると思います。
少しでも1400乗りのバイクライフを楽しくできればと思います。