10年10万Kmオーバーエンジン整備の巻その四

さて、マイトメンテナンスさんにヘッドやピストン等の腰上メンテナンスをお願いしてるわかばん号。

シリンダーヘッドのバルブシートカット(バルブフェイスがあたるところ)とバルブ自体のフェイスとの擦り合わせを終え、シリンダーヘッドの0.5mm面研磨を終えました。


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美しく研磨されたヘッドです。 更にこれでも荒れている面を、砥石で研磨していくそうです。 スキッシュエリアがよくわかります。

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取り外したばかりのシリンダーヘッドがこのような状態でした。

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バルブも綺麗にカーボンも除去されて、バルブフェイスも各バルブ毎擦り合わせもされています。 擦り合わせはタコ棒と呼ばれる吸盤付きの木の棒をバルブに張り付けて、コンパウンドをつけて回しながら気密が上がるように丁寧に16本。

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シートカットと擦り合わせを終えたバルブシートに、天使の輪が見えます。 

バルブシートは、確か45度の角度で切られ外側はそれより広角に、内側は狭角で切られています。
一番外側はおそらく60度の部分は、面研でほぼ落ちてます。 バルブの圧着には影響はないようですが、これ以上削れないかもしれません。

これで圧縮効率が上がりそうです。

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バルブスプリングやスプリングシートなど、取り外したパーツは綺麗に各気筒毎にケースに置いていただいています。 これを組み込んでヘッドは完成ですね。

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バルブの組み込みが完了です。

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ピストンも新品同様にカーボン除去されました。 私が持ち込んだ塗料剥離剤ではなく、専用の更に強力なリムーバーを使って頂いたようです。 やはりプロの仕事は違います。

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シリンダーもホーニングされ、綺麗になりました。 ホーニングは1000分の1ミリ単位でシリンダーの荒れた面を研磨し、エンジンオイルが留まるように筋を付けていきます。 1シリンダーあたり3700円強というところです。


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山本氏よりホーニングしたことにより、ピストンが付けた傷がわかり、その原因が究明されました。
ピストンに食い込んだこの小さな金属片がシリンダーに傷を残したようです。 FCRにファンネルとスポンジフイルターや、パワーフイルターで長く走っていたのが原因なのか、スパークプラグ交換時に、シリンダー内に何かが落ちたのか不明ですが、2番と3番の内側2気筒だけにこの傷が見られるので、スパークプラグ交換時の異物落下が濃厚ですかね。


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しかし、ピストン寿命やシリンダーへのダメージはほぼ皆無で、そのままリングのみを新品に交換して進めます。


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コンロッド周辺も異常なし、次回恐らく5年後の腰下のオーバーホール時まで問題は無いと思います。

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シリンダーの取り付けに向けて、ガスケットを取り付け、裏表が分かるようにマークが左右違うのがわかりますね。

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こちらが交換したピストンピン。 使用限度ギリギリ。 消耗してコンロッド内部とクリアランスが大きくなると、ピストン首振りが起こり悪影響がでます。 

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2次エアー吸入用リードバルブはなんとバックオーダー。 注文を入れないと購入できる日がわからないんですって。 キャッチタンクからのオイルのカーボンで汚染されたリードバルブを洗浄し、リユースします。

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エキゾーストポートもキレイになってますよ。

シリンダー組み上げてカムを入れても、バルブシートカット後なので、カムとのバルブクリアランスが狭くなります。 組み込んでクリアランスを測定してから、ヨシムラ指定のST1カム用のクリアランスに16箇所合わせるために、シムをそれぞれ交換する必要があります。 測定後シムを発注し到着してから最終組み込みとエンジン始動となります。

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サイドスタンドを立ててしばらく置くと、左側のダイナモカバー下からオイルが滴る現象は、シリンダーヘッドへのオイル供給ホースのクランクケースからの取り出しパッキンの劣化でした。

これで、オイル滲みが無くなりそうです。
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by wakaban0925 | 2016-02-13 15:00 | スペシャルチューン | Comments(0)

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