人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング

11月上旬と言えば紅葉。 近年紅葉が遅くなっているような気がしますが、地球温暖化の影響なんでしょうか。

まだ幼くかわいかった頃の記憶をたどれば、NHKコスモスの舞台泉州岸和田でも10月の運動会では吐く息が白く、早朝起きるのがつらくなる頃。 

しかし、近年の10月は秋の気配もなく、11月に入っても高い湿度と熱い太陽。
春と秋がほとんど無く、いきなり寒くなったり、熱くなったりと貴重な四節の移り変わりが無くなってしまうことが少し心配。

今のうちに秋を堪能しに東北へバイクを走らせます。

今回はなんと2つのツーリングに連続して参加します。
まず第一弾は、神奈川のキノさんと2台だけで行く、山形激走企画。
福島猪苗代湖から一般道へ降り、喜多方から月山のふもとを通過し、鶴岡市から酒田市へ入ります。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_185256.jpg
当日早朝。 始発の地下鉄でバイク置き場に向かい、騒音に気遣い少しバイクを押して広いビルの敷地へ移動。 FCRが少しオーバーフロー気味で、長時間ガソリンコックを開放していると、ガソリンが3番シリンダーに流れ込んで、エアーフイルターを取り外してみると、なみなみとガソリンの池となっています。

この状態では、シリンダーとピストンリングに間のオイルが溶解して、ほぼ固着しているので、スターターボタンを3回ほど慎重に、少し間隔を開けて押さないと、モーターが回転しません。 早急に部品交換をしたいところですが、大阪に戻ってわかばんガレージでないと、満足に分解できないので、だましだましです。

スタータボタンを押すと「ククッ! カチ!」。 バッテリーは満タンなのに、メーターの照明も暗くなります。 かなりスターターモーターに負荷がかかっています。 これを数回繰り返すと、何事もなかったようにエンジンが少し不機嫌そうにスタート。 ヨシムラストレートサイクロンからは、ガソリン燃えていない生の匂いが噴出してきます。 こんな状況でも、さすがFCR、800回転/分でもエンストしないでアイドリングしています。

エンジンがほのかに温まったらスタート。 インジェクションとは違い、ファーストアイドルも、冷間時の混合気増量もないので、スロットルワークを慎重に。 
だらだらと100mも走ると快調にエンジンが回り始めます。

先日、スロージェットのスクリューを四分の1増量。 反対にパイロットジェットを60度締め込み、アイドリングを薄めに設定しました。
こんな少しのセッテイング変更でも、エンジンフィーリングは激変します。 これが楽しい。

低速ではスムーズの一言。 ほとんどどこからもエンジン振動が伝わってきません。 まるで電動バイク。 ところが、スロットルをチョト開けてやると、モリモリとトルクが上がり、体が置いていかれそうに加速。 スロー系をやや濃くすると、高いギヤでも2000回転あたりから力強く加速するようになります。

季節に合わせた設定をしながら、一番気持ちよく走れるように手を加えながら走る。 自分の馬の体調の変化を感じ取ってあげるような、騎手の気持ちです。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1865127.jpg
中央環状で追いついたキノ号と一緒にPAへ。
今日の行程や走りどころを打ち合わせ。
祭日で車は多いけど、遠慮せずに抜くことを申し合わせます。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1871151.jpg
途中福島に入り雲行きが怪しくなってきて、磐越道では雨。 上だけ皮ジャケットの上に寒さ対策でカッパを着込んでいましたが、下はそのまま。
途中PAでカッパを着込んで、これからの一般道の峠越えに備えます。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1872631.jpg
この辺りでは、紅葉と深い緑や淡い緑それぞれ雨に映えて美しい景色が広がります。
雨の走行は走りにくいというネガがありますが、その雨を楽しむという方法もあり。


喜多方市内に入り、すっかり雨も去りこれから天気は快方に向かう10時過ぎ。 まだお昼には早いけど、旅館の晩御飯をおいしく頂くために早くNAVIで昼食を探します。


最近NAVIタイムとAUのコラボナビのCAR NIVITIMEを購入。 走りながら近隣グルメを検索すると、AUの通信網から情報を取得してくれます。

つまり、地図データではなく、動的情報地図コンテンツという新しいビジネスモデルを採用しているのです。 NAVIタイムは当初から乗換案内や道案内に精力的に取り組んできましたが、乗換やナビなどのユーザーの問題解決を提供するサービスの次元を、ユーザーが抱えているであろう潜在的な問題の解決までも視野に、サービスを提供しています。

たとえば、都内であれば、乗換で何両目に乗車すれば良いのかや、雨に濡れずに乗り換えて帰る方法。 カーナビでは、地図のオンライン自動更新はあたりまえで、近隣グルメ検索での店の評価から、TVで紹介された店アイコンの地図上表示、そのアイコンをタッチすると、紹介された番組名や時期や評価、連絡先や営業時間、200m縮尺では近くのガソリン値段の地図上プロット、リアルタイム道路状況による自動ナビルート変更。

旅行の計画では、PCやスマートフォンから事前にルートを設定。 それをNIVIに転送しておけば、その情報をすぐ使ってスタートできます。

NAVIタイム設定で、自車のGPS情報をAU経由でNIVIタイムに送って、走行実績や到達予想データとして利用するとありますが、それを「拒否」してあります。
私たちは車のペースでは走りませんからね。 迷惑かけちゃいます。 ちなみに、原発の避難地域での、リアル走行実績データは、通行判断をナビでできるなど、画期的な機能ですね。

NAVIは4万円強。 AUへの月額使用料は500円。 高いか安いか? でもナビを利用しなければいくらだと思います。 無料ですよね。 ところが、月額1000円となります。 つまり、ナビへ登録している全国の店舗が、ナビを利用することによって広告ビジネスとして成立させるスキームにより、利用者に500円還元している。 と考えられます。

これが、IT企業のビジネスモデル。 電器メーカーには考えつかない課金です。

まだまだ、バグや改良の必要な部分は多いけど、利用者の潜在的な困ったを解決するツールを低価格で販売して、ドライブで起こりえる問題解決を提供し、ビジネスとユーザー双方から利用料を頂戴する。 これからのビジネスです。 オイル交換や消耗品交換も登録しておけば自動的に走行距離からお知らせしてくれますよん。(NIVIタイムの関係者ではありませんから)

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1874142.jpg
本題に戻りますが、この辺りは当然喜多方ラーメン店が地図にプロットされています。
そのラーメン店の多いこと。

キノさんは、コストパフォーマンスにうるさいけど、土産話にはコストをかけないといけません。 うまい店は、早い時間から駐車場に地元の車が・・。 と考えていたら、キノさんが見つけました。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1875642.jpg
喜多方ラーメン 喜一 (きいち)

それも、10食限定 喜多方ラーメン喜一の喜びの一杯に目が奪われます。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1881142.jpg
コスパにうるさいキノさんは、ご自身の日記に、麺二倍にスープダブルで1500円も払うんだったら、普通のラーメン二杯のほうが安い!と書き下ろしています。

確かに、その通り。 500円のしょうゆラーメン二杯で1000円。チャーシューメンとの差額が350円だから、氏は1350円と見た。

メニューの値段に軸足を置いて解釈すると正しいが、秘伝のダブルスープは、倍の量のスープではなく、2種類の合わせスープと解釈すると、まったく様相が変わってきます。

喜びの一杯を一人で一杯食べることを条件に10食限定だから、店主のこだわりはここにあり。 つまり、喜一のラーメンは喜びの一杯を食べてから評価すべし。

お味は。

スープはあっさりなのにコクがあり、最後まで逝ってしまう。 麺はやや腰の強いちじれ麺。 特記したいのはチャーシュー。 これはコストかかってます。 脂がない赤肉のみの黒豚(たぶん)。 口の中でとろけるのに、これもあっさり。 普通とろ~りチャーシューは、食べると白ごはんは欲しくなるほどの脂なのに、これはそのままドンドン逝ってしまう。

行列ができるというお店のレジに、帰りにわざわざ伝票もないのに髭の店主が丁寧に対応に出てきて、感じの良い店。 このラーメンは是非ご賞味ください。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1883798.jpg
快調に約530Kmを走りぬき、明日登る予定の鳥海山のふもと、酒田市の本日の宿に夕方には到着。 魚料理が自慢の古い旅館「酒田屋旅館」です。

明日のルートを見ていると、CAR NIVITIMEでは、鳥海山ブルーラインは「通行止め!」なんでやねん。
次の日に理解できたのですが、ドリフト族対策でどうも夜間通行止めを実施しているようで。 NAVIが今の時間では通行できない表示に変更していたよう。 災害通行止めと工事や通行規制の区分表示がほしいですね。 

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_189441.jpg
ほとんど空室で、部屋の窓もメンテされてなく、風呂場には蜘蛛の巣。 ひなびた旅館は、ある意味旅情を誘います。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1891845.jpg
料理は、キノさんも大満足! 鼻歌も出るほどのボリューム。 海の幸大好きなんだそうです。 これで7000円台。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1893737.jpg
昨夜は潮騒を聞きながらゆっくり眠れたので、最高の朝となりました。

今日は予報通り快晴! 鳥海山を目指して早速出発です。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1810259.jpg
展望台駐車場まで、車ほぼなく好きなペースできれいなワインディングを登ってゆきます。

先導しているけどキノさんにはペースが遅すぎるかなと心配しながら、交換したばかりのZ8の端を使います。

メッツラーはツーリングタイヤでもグリップは安心。 それも最新モデルなので研究されているのかコンパウンドも粘着性があるのに、ロングライフのようです。

多少のウエットでもグリップは変わらず安心です。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18102087.jpg
展望台から日本海を望みます。

少しガスって海と陸がわかりにくいのですが、気候と道路コンディションは最高。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18103416.jpg
鳥海山を北側に降りて、東へ一般道を楽しみますが、途中NAVIが示す道路が一部ダートであったり。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18104744.jpg
紅葉の山に突入するトンネルありと、バラエティーに富んだ走りを楽しめました。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1811578.jpg
本来なら今日は一旦都内に戻り、次の日の埼玉チームとのツーリングに集合場所から参加するつもりでしたが、あまりにも勿体ない気候とコンディションに、キノさんともう一泊と予定変更。 スマホで旅館を検索し、那須温泉に5000円台の宿を発見。 直接電話で予約。

途中の休憩で、コンビニなんだけど「おにっこ」?

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18112038.jpg
普通のコンビニの入り口に野菜売り場と、なんか怪しいズンドウ鍋。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18113897.jpg
お~! 出汁がしみ込んだこんにゃく。 4っあったのですが、一個はすでのわかばんの胃袋へ。 まいう~。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18144895.jpg
那須温泉石川荘に到着。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1815248.jpg
いや~。 これは価値ありです。 温泉の湯もよし。 2日連続の満足。 ごはん4ハイも。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18152286.jpg
次の朝。

今日は、キノさんと別れて、埼玉組と合流する予定です。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18153575.jpg
あまりにも一般道の快走ツーリングだったので、一般道を日光手前まで一緒に走ります。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18155212.jpg
道の駅やいたでキノさんとのツーリングは終了。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1816561.jpg
埼玉組は9時半頃出発して草木ダムを経由すると聞いていたので、大笹牧場に向かわないで、急いで草木ダムまで南下。

30分ほど待っていたら、どり~む号のような赤黒タンクが通り過ぎた気がしたので、すぐにヘルメットとグローブを付けて追っかけます。

しまし、かなりの速度で追っかけて、先行のバイクグループも無理に追い抜いて、頭にきたZZRが追っかけてきたのを危険な速度とギリギリのコーナーリングで振り切り、15分ほど走ってもいない。

メールを確認したら今草木ダム到着したとのこと。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18162452.jpg
今回のツーリングでは、キノさんとソロに近い感覚だったので、かなりのオーバースピードで一般道を走行。 その癖が残っていてゆっくり走れない。 埼玉組と合流したらある程度カルガモ走行になるので、今のうちにお昼の集合場所の大笹牧場へ。

日光から大笹牧場へのルートも、おいしいですね。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18171116.jpg
埼玉組もしばらくしたら到着し、レストハウスの大型BBQコーナーへ。 これは感動のランチです。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18175099.jpg
紅葉が美しい栃木と福島の県境。 7台に膨らんだグループは目的の木賊温泉をめざします。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1818674.jpg
木賊温泉福本屋に16時過ぎに到着。 ま~なんと上質な民宿。 こちら本館では、イワナ料理を掘りを囲んで頂けるようです。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18182794.jpg
裏手には、イワナの生簀が。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1818441.jpg
夜露を避けれるように、バイクはそれぞれガレージに入れさせてもらいます。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18202372.jpg
宿泊は別館ですが、本館の入り口に食堂とあります。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18203416.jpg
別館で皆お疲れ様日本酒乾杯を! バイク降りて乾杯はまた格別なもの。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18204585.jpg
すきっ腹に軽く日本酒が回ったころ、皆で川添いにある露天風呂へ。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_182129.jpg
川底から温泉が湧いているそうで、屋根を簡単な脱衣所があるだけ。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18211611.jpg
途中に買ったビールで2度目の乾杯。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18212727.jpg
いや~。 極楽ですな~。 さらに酔いが回ります。

体が洗えないので、福本屋に戻って内風呂へ。 これも極楽でした。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18214936.jpg
夕食の準備が整ったとのことで、本館へ。 これ雰囲気最高です。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1822757.jpg
イワナをいろりで焼いて、イワナのフルコースを頂きます。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18225798.jpg
まいう~!。 こりや最高です。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18222752.jpg
イワナ入りの酒。 これまたひれ酒のような、香ばしい香りと甘味で、つい飲みすぎますね。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18224195.jpg
次の日は、予報通り雨。 早朝は止んでいますが一日期待できません。

しかし、雨に紅葉が映えて美しい。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_1826087.jpg
次の朝食もイワナです。

でも、飽きない味。 そして、独特のお漬物。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18261487.jpg
昨日飲みきった一升瓶が次の朝花瓶に。 このようなセンスはよろしいですな。 女将の心遣い。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18262851.jpg
いゃ~。 11月だから小さくなってるけどね~。 とホオズキが出てきました。 生まれて初めて食べてみますが、主張がない味。

このように、日ごろ手に入らない食材が味わえるのが、旅行の醍醐味です。

山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング_a0001020_18264398.jpg
出発時間には本降りとなり、さすがせんむの南からの湿った空気とわかばんの北風の愛称が悪いようで。
by wakaban0925 | 2011-11-06 18:12 | ツーリング・ミーティング

GSX1400 Explorer


by わかばん