山形鳥海山経由福島木賊激走ツーリング
2011年 11月 06日
まだ幼くかわいかった頃の記憶をたどれば、NHKコスモスの舞台泉州岸和田でも10月の運動会では吐く息が白く、早朝起きるのがつらくなる頃。
しかし、近年の10月は秋の気配もなく、11月に入っても高い湿度と熱い太陽。
春と秋がほとんど無く、いきなり寒くなったり、熱くなったりと貴重な四節の移り変わりが無くなってしまうことが少し心配。
今のうちに秋を堪能しに東北へバイクを走らせます。
今回はなんと2つのツーリングに連続して参加します。
まず第一弾は、神奈川のキノさんと2台だけで行く、山形激走企画。
福島猪苗代湖から一般道へ降り、喜多方から月山のふもとを通過し、鶴岡市から酒田市へ入ります。
この状態では、シリンダーとピストンリングに間のオイルが溶解して、ほぼ固着しているので、スターターボタンを3回ほど慎重に、少し間隔を開けて押さないと、モーターが回転しません。 早急に部品交換をしたいところですが、大阪に戻ってわかばんガレージでないと、満足に分解できないので、だましだましです。
スタータボタンを押すと「ククッ! カチ!」。 バッテリーは満タンなのに、メーターの照明も暗くなります。 かなりスターターモーターに負荷がかかっています。 これを数回繰り返すと、何事もなかったようにエンジンが少し不機嫌そうにスタート。 ヨシムラストレートサイクロンからは、ガソリン燃えていない生の匂いが噴出してきます。 こんな状況でも、さすがFCR、800回転/分でもエンストしないでアイドリングしています。
エンジンがほのかに温まったらスタート。 インジェクションとは違い、ファーストアイドルも、冷間時の混合気増量もないので、スロットルワークを慎重に。
だらだらと100mも走ると快調にエンジンが回り始めます。
先日、スロージェットのスクリューを四分の1増量。 反対にパイロットジェットを60度締め込み、アイドリングを薄めに設定しました。
こんな少しのセッテイング変更でも、エンジンフィーリングは激変します。 これが楽しい。
低速ではスムーズの一言。 ほとんどどこからもエンジン振動が伝わってきません。 まるで電動バイク。 ところが、スロットルをチョト開けてやると、モリモリとトルクが上がり、体が置いていかれそうに加速。 スロー系をやや濃くすると、高いギヤでも2000回転あたりから力強く加速するようになります。
季節に合わせた設定をしながら、一番気持ちよく走れるように手を加えながら走る。 自分の馬の体調の変化を感じ取ってあげるような、騎手の気持ちです。
今日の行程や走りどころを打ち合わせ。
祭日で車は多いけど、遠慮せずに抜くことを申し合わせます。
途中PAでカッパを着込んで、これからの一般道の峠越えに備えます。
雨の走行は走りにくいというネガがありますが、その雨を楽しむという方法もあり。
喜多方市内に入り、すっかり雨も去りこれから天気は快方に向かう10時過ぎ。 まだお昼には早いけど、旅館の晩御飯をおいしく頂くために早くNAVIで昼食を探します。
最近NAVIタイムとAUのコラボナビのCAR NIVITIMEを購入。 走りながら近隣グルメを検索すると、AUの通信網から情報を取得してくれます。
つまり、地図データではなく、動的情報地図コンテンツという新しいビジネスモデルを採用しているのです。 NAVIタイムは当初から乗換案内や道案内に精力的に取り組んできましたが、乗換やナビなどのユーザーの問題解決を提供するサービスの次元を、ユーザーが抱えているであろう潜在的な問題の解決までも視野に、サービスを提供しています。
たとえば、都内であれば、乗換で何両目に乗車すれば良いのかや、雨に濡れずに乗り換えて帰る方法。 カーナビでは、地図のオンライン自動更新はあたりまえで、近隣グルメ検索での店の評価から、TVで紹介された店アイコンの地図上表示、そのアイコンをタッチすると、紹介された番組名や時期や評価、連絡先や営業時間、200m縮尺では近くのガソリン値段の地図上プロット、リアルタイム道路状況による自動ナビルート変更。
旅行の計画では、PCやスマートフォンから事前にルートを設定。 それをNIVIに転送しておけば、その情報をすぐ使ってスタートできます。
NAVIタイム設定で、自車のGPS情報をAU経由でNIVIタイムに送って、走行実績や到達予想データとして利用するとありますが、それを「拒否」してあります。
私たちは車のペースでは走りませんからね。 迷惑かけちゃいます。 ちなみに、原発の避難地域での、リアル走行実績データは、通行判断をナビでできるなど、画期的な機能ですね。
NAVIは4万円強。 AUへの月額使用料は500円。 高いか安いか? でもナビを利用しなければいくらだと思います。 無料ですよね。 ところが、月額1000円となります。 つまり、ナビへ登録している全国の店舗が、ナビを利用することによって広告ビジネスとして成立させるスキームにより、利用者に500円還元している。 と考えられます。
これが、IT企業のビジネスモデル。 電器メーカーには考えつかない課金です。
まだまだ、バグや改良の必要な部分は多いけど、利用者の潜在的な困ったを解決するツールを低価格で販売して、ドライブで起こりえる問題解決を提供し、ビジネスとユーザー双方から利用料を頂戴する。 これからのビジネスです。 オイル交換や消耗品交換も登録しておけば自動的に走行距離からお知らせしてくれますよん。(NIVIタイムの関係者ではありませんから)
そのラーメン店の多いこと。
キノさんは、コストパフォーマンスにうるさいけど、土産話にはコストをかけないといけません。 うまい店は、早い時間から駐車場に地元の車が・・。 と考えていたら、キノさんが見つけました。
それも、10食限定 喜多方ラーメン喜一の喜びの一杯に目が奪われます。
確かに、その通り。 500円のしょうゆラーメン二杯で1000円。チャーシューメンとの差額が350円だから、氏は1350円と見た。
メニューの値段に軸足を置いて解釈すると正しいが、秘伝のダブルスープは、倍の量のスープではなく、2種類の合わせスープと解釈すると、まったく様相が変わってきます。
喜びの一杯を一人で一杯食べることを条件に10食限定だから、店主のこだわりはここにあり。 つまり、喜一のラーメンは喜びの一杯を食べてから評価すべし。
お味は。
スープはあっさりなのにコクがあり、最後まで逝ってしまう。 麺はやや腰の強いちじれ麺。 特記したいのはチャーシュー。 これはコストかかってます。 脂がない赤肉のみの黒豚(たぶん)。 口の中でとろけるのに、これもあっさり。 普通とろ~りチャーシューは、食べると白ごはんは欲しくなるほどの脂なのに、これはそのままドンドン逝ってしまう。
行列ができるというお店のレジに、帰りにわざわざ伝票もないのに髭の店主が丁寧に対応に出てきて、感じの良い店。 このラーメンは是非ご賞味ください。
明日のルートを見ていると、CAR NIVITIMEでは、鳥海山ブルーラインは「通行止め!」なんでやねん。
次の日に理解できたのですが、ドリフト族対策でどうも夜間通行止めを実施しているようで。 NAVIが今の時間では通行できない表示に変更していたよう。 災害通行止めと工事や通行規制の区分表示がほしいですね。
今日は予報通り快晴! 鳥海山を目指して早速出発です。
先導しているけどキノさんにはペースが遅すぎるかなと心配しながら、交換したばかりのZ8の端を使います。
メッツラーはツーリングタイヤでもグリップは安心。 それも最新モデルなので研究されているのかコンパウンドも粘着性があるのに、ロングライフのようです。
多少のウエットでもグリップは変わらず安心です。
少しガスって海と陸がわかりにくいのですが、気候と道路コンディションは最高。
途中の休憩で、コンビニなんだけど「おにっこ」?
今日は、キノさんと別れて、埼玉組と合流する予定です。
30分ほど待っていたら、どり~む号のような赤黒タンクが通り過ぎた気がしたので、すぐにヘルメットとグローブを付けて追っかけます。
しまし、かなりの速度で追っかけて、先行のバイクグループも無理に追い抜いて、頭にきたZZRが追っかけてきたのを危険な速度とギリギリのコーナーリングで振り切り、15分ほど走ってもいない。
メールを確認したら今草木ダム到着したとのこと。
日光から大笹牧場へのルートも、おいしいですね。
体が洗えないので、福本屋に戻って内風呂へ。 これも極楽でした。
しかし、雨に紅葉が映えて美しい。
でも、飽きない味。 そして、独特のお漬物。
このように、日ごろ手に入らない食材が味わえるのが、旅行の醍醐味です。