「福島 もりあげ隊」先遣隊出発

天災は誰の身にも降りかかる。 しかし、与えられる日常の何気ない平等と比較すると、災害はあまりにも不公平だ。
さらに今回福島原発という人災を伴って、苦しみを著しく増幅し、遠い将来に向かって出口がまだ見つからない。

もし私が今回震災の被害者であったとしたら、家族が見つからないとしたら。
幸せであったろう日常から一瞬で放り出され、無にさまよったら。

経済状況は悪いにせよ、変わらぬ日常を送ることができる側の人間として、被災地域に「がんばれ!」なんてすこし寂しい言葉ではないのか。 被災していない人間として何か一緒に「がんばろう!」。 そんな行動で少しでも被災地域の日常を取り戻すことに協力できないか。 地元の土から今後成長して、復興を成し遂げることのできる「SEED」は無いのか。

そんなことを胸にclub1401メンバーと平日の旅を決行。 愛車「わかばん号」は大阪で冬眠から覚めたところなので、まず日曜日に大阪から東京へ移動し、月曜日は東京で仕事をしてから火曜日に出発です。

30代半ばでアメリカ大陸5000Kmをロスからニューヨークまで横断した(車で(^^)/)経験があるので、大阪-東京-福島は大げさな距離でなありまへん。 特に大阪-東京は春の日差しと涼しい風で、バイク乗りにとってはベストコンディション。
ついつい、実家の岸和田を出発して名阪国道・伊勢湾岸経由で東名に入りましたが、行程の半分の距離にある浜名湖までノンストップで走り抜いてしまいました。

浜名湖SAで給油中、スタンドのおじさんか後ろから煙が出ているというので、見てみると。 リアブレーキのシリンダーからフィールドが漏れてテールパイプに垂れてジュンジュン言って煙が上がってるし。 現場でシリンダーとホースを外してパッキンを見ても異常なし、でも締め上げても漏れは収まらず。 原因不明。 リアブレーキにエアー入ったのでノーブレーキ状態。 スタンドでブレーキフィールドも売ってないので、エンジンブレーキとフロントのブレンボ+鋳鉄ディスクの強烈な制動で東京までがんばります。

バイクは技術が進歩して1000CCを越えるバイクであれば時速300Kmも可能になりました。 しかし、ブレーキシステムは基本前後は分離していて、今回のようにリアブレーキが使えなくても普通に走行は可能です。
(少し早めにアクションは起こすようにしますが)

原発も、電磁バルブとかコンピューター制御に全面依存するから、想定外という言葉が飛び交い制御不能となるんでは? バイクのように原始的な制御であれば、想定外を簡単に乗り越えることができるのにね。

「わかばん号」は、そのまま東京へ入って東雲のライコへ乗り付けて、パッキン購入。 銅ではなく、やわらかい新品アルミパッキンに交換してフィールド交換したら復活! これで「福島 もりあげ隊」に参加できるぞ!

a0001020_9274673.jpg

a0001020_9282367.jpg

a0001020_9284429.jpg

a0001020_9285768.jpg

a0001020_9291564.jpg

a0001020_9292639.jpg

a0001020_9294140.jpg

a0001020_9295656.jpg

a0001020_930617.jpg

【いざ!もりあげ隊は福島へ】

今回はまず、震災被害でも特に長期に渡って問題を抱えるであろう福島県へ。 数日前から雨天の可能性が高いが、普通の観光ではない風評被害に疲弊する人々と接触すること、また個人的に福島県をどう身近に思うことができるかも重要な目的。 
当然メンバーは雨天決行を決意。

被災地へ乗り込んでボランティアするのも直接的には良いのかもしれませんが、また義援金だけを送っても、それは継続できる支援ではないような気がします。 バイク乗りが福島県を訪れて、継続的に何かをする。 それが我々のクラブ以外にも派生して、活動として大きくなれば、それだけ福島を元気にできるかもしれません。


当日都内は降雨はほぼなし。 路面ウエットはバイクに取ってはリスクなので、ある程度慎重に走ります。

山の手トンネル内では、2台の大型トラックが走行・追い越し車線を並んで走り、後ろの4輪長い行列でイライラ。 速度規制装置付きなんだったら、追い越しないで走行車線走りなさいよ仲良く。 バイクの自分は当然左端の路肩から抜きにかかりますが、走行車線のトラックが幅寄せ! ドキッ!と一瞬心臓が。 でも低速からのGSX1400の加速は日本一。 一瞬でトラックの前に出てアッというまに後方の視界からトラックが消えてなくなります。

今日は大荒れの予報が出ていた前線が北の方へ上がっていくので、東京都内は天気は回復するのに、東北道蓮田SAに集合した「もりあげ隊」はその前線を越えて雨の中に入っていくのです。

覚悟を決めていざ出発です。

途中給油休憩を数回取るも、寒さで疲労が溜まっていきます。 こういう時はゆっくり走ったら余計に体力が奪われますので、前の車を縫いながらどんどん加速。 しかし、強い風圧と途中からの本格的な雨で、完璧にカッパを来ているのになぜか下腹部から○玉の裏のほうへヒンヤリと水が。 SAで止まって見てみると、下腹部から下が湯船に浸したタオルのように水が・・・。
とにかく搾ってもう一度革パンの中へ。 冷えひぇー。

仲間に聞いてみると、GSX1400はタンクの形状から、雨水がカッパのパンツを這い上がり、お腹まで上がってくるのだそうで・・・。 対策は? カッパのお腹部分を外に2重折り! そうか! でも手遅れ。 そのままガマンです。

また、東北道走行中、マフラーのサイレンサーを留めていたアルミステーが振動でポッキリ折れて、ヨシムラストレートサイクロンのサイレンサー部分が抜けかけていました。 気付くのが遅ければ高速道路上にマフラーが転がり、事故になっていたかも知れません。 事故にならなくても、サイレンサーの無い直管暴走族仕様マフラーとなり、旅を諦めないといけないこととなったでしょう。

「わかばん号」はほぼ自分で改造して、自分で組み立てていますので、すべてのトラブルは想定内と言えます。 つまり、旅の途中でかなりの部分を修理できる工具や半田コテまで持参しています。

サイレンサーを複数のタイラップで抜けないように固定して(熱がかからない部分だからOK)修理完了。

私は、旅先でも必ずバイクを磨きます。 つまり、磨きながら部品の取り付け状態や異常を手で確かめています。 

普通の人には、その意味では恐いバイクです。

a0001020_9303531.jpg
途中福島県に入ってから急に気温が下がり、表示は4℃! 雨が一瞬あられに。 バラバラバラと痛い。

でも、さらに加速!

あまりにも調子に乗って高速を飛ばしたので、皆が降りる予定の福島西ICを通り過ぎ、次のインターでUターンして(料金もEETCで払って)再び福島西ICで降りたら、誰もいない!

iPhoneを見ると、「ラジオ福島に行く!」とのメッセージ。 急いで向かいます。

到着! 皆のバイクを発見。 カッパを脱いで中に入ると会議室に通されて打合せ。

a0001020_9304991.jpg
これが我々「福島 もりあげ隊」Tシャツ。 突然手作りバージョン。

今回は横浜のメンバーのつながりで、福島出身の方がいらして、地元のつながりでバイク乗り関係が集合。 その出会いや福島を訪れたことをラジオ福島で放送して頂けるのだそうです。

a0001020_931316.jpg
アナウンサーや局の営業さんと、地元広告代理店や新聞販売店や今回バイクで合流頂いた半沢さん。 すべてが集います。

a0001020_9312277.jpg
先遣隊メンバーの腹は「もりさげ隊」です。 自分も人のこと言えませんが・・。

a0001020_11343373.jpg
5分程度の打合せで、ほぼリハ無しで収録開始。

内容は、「福島 もりあげ隊」について。

Tシャツ案が前からありましたが、直前まで「福島観光」とプリントする予定でしたが、実際は地元にお金を落とす運動なんで観光で良いのですが、嘘ではないけど、「もりあげ隊」のほうが、ワードとしては上位になり、観光以外にボランティア的要素が加わり、今後のイベントでもバザーでも復興をお手伝いするのでも使えるので、メンバーにお願いして変更してもらいました。

なんか緊張しましたが、収録終わり。 バイクが6台東京から福島入りするだけで、ラジオネタになる奇妙な事実は今の東北、特に原発問題で出口がまだ見えない福島県を表しています。

a0001020_93257.jpg

a0001020_9324324.jpg
次に同じ福島市内の、福島民友新聞社へ。 4F会議室へ通されて、汚いカッパ姿の我々に、社員さんは挨拶してくれます。 東京の新聞社とはエライ違いです。 女性社員さんからお茶頂き、カメラマンが集合写真を撮って、記者さんが取材開始。

各自いろいろ話したので、ここでは詳細書けませんが、つまり被災していない日本人として、ライダーとして継続的に福島を訪れてイベントなんかを行うことで、チリも積もれば的支援ができればという思いを伝えました。
a0001020_19183981.jpg
小さな朝刊記事になりましたが、おっ!新聞デビューだな皆。

a0001020_9325818.jpg

a0001020_9331671.jpg

a0001020_9333588.jpg
その後、地元ライダー半沢さんの先導で、市内からほど近い「花見山公園」へ。

例年この季節はお花見で、この公園に入るのがたいへんな渋滞と、手前500mくらいから4箇所以上あるであろう駐車場には警備員はいるのに、車は一台も無し。

雨でも鮮やかなピンク色の美しい桜と、庭園の石と緑が織りなす造形美。 これは名園ですね。 これが福島の現状を表しています。

a0001020_934275.jpg
その後本日の宿。 穴原温泉 おきな旅館着。 この宿の主人もバイク乗りです。

駐車スペースにバイクを置いて、カッパをかけて乾かします。

a0001020_9344412.jpg
やった~! 飯だ~!

a0001020_935082.jpg
いや~豪華なメニューです。 差し入れてくれた福島の日本酒も「まいうー」ちょと飲み過ぎ。

次の日に つづく。
[PR]
Commented by hary at 2011-04-22 00:54 x
お疲れ様でした。
私も行きたかったぁ・・・・

福島ミーティング>実現するとイイですね。
それまでに原発が収束してくれれば良いのですが・・・


漁業の風評被害も範囲が広くて深刻ですね。
福島に行けなかった分、GWは魚食いに行こうと思います。

那珂湊もやはり津波被害で閉鎖されてましたが、GW再開に向けて準備中だそうです。

取り急ぎ、皆様の無事のご帰還何よりです。


Commented by ENO at 2011-04-22 02:07 x
福島の隣県への避難民が酷い差別をうけているとの報道があります。
差別する奴はどんだけ頭悪いのかと憤りを感じますね。
番長はじめ今回の「福島もりあげ隊」参加メンバを誇りに思います。
悪天候の中、本当にお疲れ様でした。
Commented by wakaban0925 at 2011-04-22 09:49
hary総長 5月21日にせんむが二本松のエビスサーキットの帰りにまた福島ツアーを計画している様子です。 自分もまた参加したいと思います。 那珂湊もまた行きましょう!
Commented by wakaban0925 at 2011-04-22 09:50
ENO会長 またイベント相談させてくださいね。
Commented by せんむ at 2011-04-22 16:37 x
お疲れさまでした~。珍しく仕事が忙しかったんだけど、やっぱ行って良かったです。又作戦会議でもやりましょう
Commented by Kohdai at 2011-04-22 22:37 x
『もりあげ隊』お疲れ様でした
“エビスサーキット”も正直悩みましたが
がぜんやる気が増しました!
Commented by ジュンペイ at 2011-04-23 22:49 x
みなさま お疲れさまです。
ジュンペイ@タイなう です。
こんな時に海外出張で活動に参加できなくて残念です。
こちらでも、今回の災害には関心が高く、空港内の支援金BOXにも一杯お金が入っています。
6月には帰ります。休みが合う限り参加したいです。 では皆様もお気をつけて。
Commented by wakaban0925 at 2011-04-24 00:49
kodaiさん エビスサーキットの翌日は、すばらしい福島のビューラインをはしりましょう。

今から楽しみです。!
Commented by wakaban0925 at 2011-04-24 00:52
ジュンペイさん 長期出張ご苦労さまです。帰国されましたら、イベントまた計画しますね(^^)v
by wakaban0925 | 2011-04-19 23:30 | ツーリング・ミーティング | Comments(9)

wakaban's GSX1400 blog

GSX1400 Explorer