シルバーウイーク日本海ミーティング
2009年 09月 23日
北陸にGSX1400乗りがいるのか、周辺の県からも集まってくれるのかわかりませんでしたが、自分たちが行きたい場所や通り道で、公式に掲示板にミーティングを上げて開催しても面白いですよね。
このシルバーウイークは、19日(土)から休みが始まるわけでして、21日当日に東京から直接富山まで走っても良かったのですが、信州のメンバーが温泉つき別荘で泊まって前乗りしたらとの誘いがあり、さらに関西のメンバーのコテージが木曾にあるので、そちらにもお邪魔させていただくことになり、19日から出発となりました。
持つものは1400友ですな。
ロングツーリングとなると、エンジンコンディション一つで楽しくもつらくもなるので、以前から気になっていたアフターファイア(減速時にパンパンなるやつ)を何とか抑えたいと、抜けの良いアンダーベリーサイレンサーとのジョイントの58mmチタンパイプに、東雲のライコランドで買ってきたバッフルを突っ込んで出発しました。
さらに、FCRはレーシングキャブなので、PS(パイロットスクリュー)は無いのではと最初からスローエアースクリューしか触らなかった自分なのですが、FCRキャブのセッティング本を読んでいると、フロートチャンバーカバーの奥にPSがあると気づき、早速FCR専用ドライバーで回してみるも、一番右側がまったく回らず。 次の気筒を回してみるとすんなり回ります。
よく観察すると、一番右の4番シリンダー用のPSが入っていません。 そうです、脱落していたのです。
詳しい構造と脱落による不調の因果関係は説明できませんが、いくらスローを濃くしても、アフターファイアが直らず、同行の皆さんにご迷惑をおかけしてましたが、これで原因と思われる箇所が判明です。
脱落した気筒のPS穴にボルトとシーラーでとりあえず応急的に蓋をして、残りの3気筒分のPSを左3回転半(最高に濃い)にして、走り出してみます。
ただ、PSは3000回転前後でも、スロットルをあまり開いていない、高速道路での定速走行時にも影響が出て、今までスムーズだったエンジン振動が、ゴリゴリとイヤな振動となり、高速で常用する3000回転から4500回転に出てきます。
先が長いので、パーキングでPSを逆に1回転半まで戻し、スローエアーも1回転半に戻してみます。
エアーフイルターを外し、アダプターも外してスローエアースクリューを回します。
旅先でエンジンを調整しながら走る。 これはまた楽しいものです。
キャブレターは生き物です。 気温・湿度・気圧・高度・ガスの質すべてに反応します。 ピタッとセッティングが合えば、至福の喜びを味わえます。 1気筒PSが無い状態でこの走りは上々。 ただ、排気ガスがとても健康に悪そうな生ガスの臭いですが。
中央高速伊那ICで出て、午後4時。 K氏と親しい関西チームもこちらに向かっているのですが連絡が取れません。 とにかく宿泊場所を確保しなくてはと、行く予定だった木曾のキャンプ場をNAVIの電話帳で調べて電話。 すると、バイクでキャンプですと大丈夫ですが、寒いですよ! とのこと。 とりあえず行けたら行きますと返事をして。
良く考えたら、伊那から木曾までまだ一般道で遠いし、日が暮れ始めているし取り合えずこの近場でキャンプ場を探そう。
伊那ICから数キロのところに大芝公園というところがあり、電話してみるとテントサイトは空いているとのこと、関西のメンバーは午後6時過ぎに伊那に到着との連絡があったので、6時過ぎに行きますというと、それでは受付が終了していると。 まだ4時半なので今から受付しに行きます。
取り合えず、キャンプ場は確保したので、関西組みの到着までテントを設営して待つことに。
地元信州のメンバーK氏とも連絡が取れ、来てくれることに。
これで心強い!
山の日暮れは早いですね。 気温も下がってきました。
皆、最終日の能登のキャンプまで参加するものと思っていたので、キャンプ場を取ったのですが、実は2名は日本海ミーティングの日で離脱予定で、寝袋はあるけどテントはなし。
伊那IC近くのビジネスホテルで宿を確保。 よかったよかった。 伊那近辺のコテージ付きキャンプ場や民宿や電話したけど、どこもいっぱい。 そりゃ連休初日ですから。
ソースカツどん。
長かった初日を締めくくるのは、やはりうまい飯ですな。 まだバイクでキャンプ場まで戻るのでアルコールはなし。
食後の宴会も自制して解散。 ビジネスホテル組はホテルの風呂に。
連休初日ということもあり、家族連れが多いこと。 湯船は子供でいっぱい。 洗い場も空いていない。
ヌル目のお湯でなかなか良いが、ガキが多い! 絶対こいつら湯船の中でションベンしてるやろな。 と自分が幼少の頃の記憶を元に、すぐに上がり、上がり湯を浴びてからコンビニでビールとつまみを買ってキャンプサイトに。
まだ9時過ぎだけど、キャンプ場は真っ暗。 LEDヘッドライトが見つからず数分格闘。
やっとLEDが見つかり、テントに滑り込んで酒でもと思いきや、尿意に襲われ、キャンプ場のトイレまで遠いので、ブッシュを掻き分け、絹糸ほどもあろうかと思うほどの太いくもの巣に引っかかり、ビックリして一適もらして、失意のもと眠りにつくのでした。
朝7時に昨日のコンビニ集合なのでテントを早々に片付けます。 本当は夜露を乾燥させてからたたむのは当然理想なんですが、またあさってもテントなので、まーエエか。
次の休憩場所を目指すも、途中上信越自動車道で泉州のやんちゃビューエル乗りにぶっちぎりされ、皆後を追っかけるもシルバーウイークで取り締まりも厳しいだろうと、巡航したのはこの3台。 残りの方々は飛んでいきました。
しかし、この道路気持ちよろしー。
関西の人間とって群馬県はほんとに縁が無い。 遠いというイメージが定着していますが、こんかい初めてでした。
大阪から1泊3日の忍耐日付変更線越えツアーに参加の250モタード紅一点。 お名前は伏せますが私の技量では決して余裕で付いて行ってるとは言えない走りっぷり。 大型バイクをお探しとか・・。 リッターバイク乗ったらパワーウエイトレシオも手伝って、加速でも負けそうですよ。
シルバーウイークで駐車場に入りきれない車で大渋滞。 横をスリスリ温泉を見下ろせる高台に駐車。
写真ではたぶん見た事あるし、有名な温泉ですから来たことありそうな感じですが、迫力ありますわ。
無料で入浴できる温泉があって、今回数名がチャレンジしましたが、手をつけると痛いほど熱いお湯がこんこんと湧き出ています。
途中の道のりで震えるほど寒く、ここ草津温泉は真夏のように暑く日陰を求めて・・・。 こんな状況ですから温泉には入りませんでしたが、入浴した人は偉い!
草津温泉を出発する際に、バイクをバックさせていたら中型バイクにまたがったまま動かない若造がいて、バックできなかったので少し切れた。
同じバイク乗りで、荷物満載の大型バイクを舗装していない足元が悪いところをバックで押しているのだから、道を譲るくらい思いやりを持てと思うんです。
接触するぎりぎりまでバックしても動かなかったので、当ててやろうとさらにバックさせたら、やっと降りて移動しやがった。
エンジン始動する際も、自然とアクセルを数ミリ開けてセルを回してしまう。 FCRの数ミリはセルを押したとたん4000回転くらいまで吹き上がります。 そうすると、当然アンダーベリーマフラーは爆音でスタートすることになる。
その音に興奮して、すぐの抜け道トンネルでもアクセルを煽ってしまう。 トンネルの中の想定110dbは頭がくらくらするくらい強烈で、さらに前の四輪が鈍いので余計に煽ってしまい。 120dbくらいまで行ったかな。
「暴走族みたいやな」とその若造が言ってたようで。 大人気ない自分が少し恥ずかしい思いもあったけど、岸和田だんじり祭りで育ったDNAはおっさんになっても変わらんちゅ~こっちゃ。 でも反省(~o~)
その後、じもっち~の案内で農道やら、すばらしい眺めの道路を下ってゆくのですが、高度が高くFCRが不調に。
特に休憩後エンジンスタート直後からエンジン油温が50℃に達するくらいまで、特に2000回転から3000回転でギクシャクし、トルクが一定しないから、低速コーナーが怖い。 どうしても1速で回る必要があるコーナーは苦手。 1速ではギクシャクで、2速では遠すぎる。
2速でコーナー手前に入って、1速にシフトダウンしたら、何度も後輪ロックしてお尻を振る。 前出のパイロットスクリューがFIXしたらよくなるのかな。
別荘について皆で乾杯! コーヒーリキュールのカルアとウォッカを買って、1対2くらいで混ぜるとアイスコーヒーのような味になる。 しかし、喉を通るときに熱いくらい刺激がある。 これはブラックルシアンというカクテル。 これにミルク(牛乳)を少し入れるとホワイトルシアン。
飲みやすいので、足から来る酔い方をする危険な飲み物です。 これをこの別荘の提供者が、うまいうまいとスイスイ飲んだ。
この日の為に、無呼吸症候群持ちの自分はCPAP(加圧した空気でイビキをかかない装置)を持参した。 いつもはイビキ隔離部屋か、テントサイトでは30m離れて設営するところだが、今日は雑魚寝部屋でシェラフに入る。
この装置は毎月1回検診を受けて、リース代金を払うのですが、保険適用されるような重症患者用です。 この装置をしたら、朝の目覚めがすばらしい。 一番臓器で酸素濃度が低い腎臓にも、十分な酸素をお送り、血圧も下がり夜中に尿意もないので、朝まで起きないのです。 止められまへんわ。 ただし、ダースベーダーのような吸気音付きですがね。
今日は今回のメインイベント日本海ミーティングの日。 午前11時には富山市内に到着しなくては。 ということで余裕を見て7時には出発と決めてましたが。 なぜか朝5時過ぎに一旦目が覚める。 誰も起きてないようなので二度寝したら、6時過ぎ。 あわてて皆起こす為に電灯をつける。 急いで荷造りして記念撮影。
こちら3台が高速道路組。
大阪からの1泊3日組はさすが疲れて帰るだろうと思っていたら、なんと能登半島先端まで付いてくるとのこと。
能登半島では当然海に近く高度は数十メートル、長野の数百メートルから1000m超えとは空気の濃さが違います。
ここに到着するまで、高高度に合わせたキャブのスクリューでは薄い症状が出て、低回転が不調です。
キャンプ場についてすぐにPS(パイロットスクリュー)を半回転濃くします。
テントを設営してから、すぐ近くに国民宿舎にも風呂はあったのですが、晩御飯を外食にして銭湯につかり、そしてコンビニで買い物もしたかったので、街までもどります。 片道10Km強エンジンの調子良し。 銭湯に入り、そろそろ喉の髭がヘルメットのあご紐に引っかかり横向くたびにひぇっ!と痛いので、カミソリを銭湯で買いました。 高級カミソリ50円。 普通のカミソリ30円。 普通のカミソリを買って石鹸で髭剃りしたら、一枚刃のステンレスの昔のカミソリで、3箇所も血が噴出しましたわ。
その後、うまい8ラーメン餃子で腹を満たし、コンビニで酒を買い求めまた10Km強を走りキャンプ場へ戻り、11時過ぎまで酒を飲んでバンク談議。
能登半島先端は今雨ではないが、途中や午後から雨の確立が高い。 雨は通常西から東へ移動するので、東京に戻る予定だった「わかばん号」は困ったことに。
さらに、都内への交通停滞や東京まで能登半島先端から620Kmの行程。
関西のメンバーに大阪に一緒に帰りましょ! 大阪まで420Km。
大阪に帰るとまた23日に東京に戻る交通費がかかりますが、わかばんガレージに戻して整備したいところがたくさんあったので、結果OKっす。
能登有料道路では一時的に豪雨に打たれましたが、後半は概ね曇り。 北陸道から名神高速に入る頃にはカッパも脱いで、快適に帰宅できました。
また、アンダーカウルの後ろの端も何度も設置したので、アンダーカウルの形状を見直して、さらにリヤの車高も上げたほうがよさそうです。
シルバーウイークをほぼフルに使ったGSX1400の旅は、無事終わりました。
日本海ミーティング参加の皆様ありがとうございました。
10月は全国ミーありますから、またお会いしましょう。 そして中部のメンバーさんの為に11月に中部ミーティングも計画したいと思っています。