フロントフォーク・オーバーホール
2009年 05月 10日
エンジン・車体ともすこぶる快調。 リアショックも約1年前にオーバーホールをショップにお願いし、スプリングを交換してレートを少し強くしてもらってから、集合管が地面に接触することもなくなりました。
ずいぶん前からショップに依頼すると工賃が高額になる、フロントフォークのオーバーホールを自分でできないか。 と、専用工具も買い込みオイルシールをはじめ交換パーツも用意していましたが、工程が複雑で特殊工具の使い方も含め、オーバーホール経験者に監督してもらいながら作業してみようと考え、その機会をうかがっていました。
自分でできることは先にしておきます。
フロントキャリパーを撤去します。 この際に、タイラップ等で車体に当たってお互い傷つかないような位置に固定しておきます。
フロアリングですので、直接床においてもパーツへの傷は心配ありません。 このへん、贅沢なガレージです。
わかばんガレージのもう一つ便利なところは、自転車で5分のところに「コーナン」があるところです。
BOXレンチ用を買いに走りましたが、なんと買ってきたのは28mm!
車載工具にメガネレンチ入ってますよ! とK師匠! ぎょぇ。 ありました。
外した後は、ロックナットが先端から何ミリのことろにあったかを記録しておいて、組みつけの段階で狂わないようにするそうです。
粘度は維持しているようですが、アルミ粉等で濁っていて汚れています。
インナーチューブをオイルシールなどと共に引っこ抜く時、K師匠の見本を見ていたのにストッパーリングを外すのを忘れて、何度も無理やりスコンスコンと力いっぱいやったので、シールスペーサーが湾曲してしまいました。
こうなるとなんとかフラットに戻す必要があります。
結果! たぶん10tトラックでないとだめ。 効果なし。
ここで問題となるのはオイルの粘度です。
左はショーワの5度。 右はホワイトパワー7.5度。
数字が大きいほどエンジンオイルのように粘度が上がります。 フォークオイルには15度や30度もありますが、通常シャブシャブが普通です。 あまり粘度が高いとフォークが動かずカチカチになって使い物にならないと聞いたことがありますので、5度を中心に交換します。
今日用意したフォークオイルは、以前から置いていたWP7.5度が700ml。
今朝南海部品で買ったショーワの5度500ml×2本。
GSX1400のフォークオイル量は片側約650ml。
ちゅーと半端。
で! 各フォークにショーワの5度を500mlづつ入れて、不足分の150mlつづをWPの7.5度を混合します。
実際走ってみて自分の好みの粘度を探してみます。
後ろでは、なんとカフェさんが駐車場入口のゲートの溶接をしてくれています。 ほんとありがとうございます。
オイルシール挿入シーン。
オイルシールは文字通り、フォークオイルが漏れないようにするシールなんですが、挿入時に少しでも傷が付くとオイル漏れが起こります。
フォークインナーチューブの先端にラップを巻いて、エッジで引っかけないようにフォークオイルを塗布しながら入れていきます。 今回はラップがなかったので、薄いゴミ袋で代用。
順番を間違わないようにオイルシールを中心に組み込んで、これをストッパーリングが入る位置まで押し込むのです。
その後5分ほど放置して完全に空気が抜けてから、再びフォークオイル油面の高さを専用工具で測り、不足分を足しこんで終了!
試乗してみます。
フリクションが軽減しました。 スムーズにフォークが動きます。
初期動作(フロントタイヤが凸凹を吸収する)が良くなり、ハンドルへの突き上げが少ないので、快適に走れます。
伸び・縮みともダンパーを最強にして丁度良い感じなので、もしかしたらオイル7.5度だけで次回試してみたいと思います。