ついにFCR41でエンジンに火が!
2009年 02月 10日
ごもっともなアドバイス、今週前半は大阪で仕事ですんで、仕事終わりで早速明日の祝日を待たずに実家に向かいました。
まず、もう一度マニーホールドを検証します。
GSX1400のノーマルのインシュレーターも変った形ですし、部品番号から4気筒分はすべてユニークだったと思います。
もう一度マニーホールドが実際の正しい気筒に装着されているのかを検証します。
1個1個のマニホールドを各気筒に合わせてゆくと、左から1番と2番は上下反対で共通に使えます。 3番と4番も上下逆に取り付けると共通に使えます。
ただ、1・2番と3・4番は共通ではありません。 まったく穴と合いません。
と言うことは。 1・2番と3・4番を入れ替えながらキャブがフィットするか検証してゆきます。
リヤオイルフィードラインに当らないように切り込みが付いているマニホールドが中央の2気筒分と思われますので、これでワンオフマニーホールドは間違いなく正しくシリンダーに付いたはずです。
でも、どうしても前出の4mmキャブのほうが狭いのです。
実際にピッチを計測してみますと・・・
GSX1400のシリンダーヘッドに取り付けたワンオフマニホールドは、左1番から 81-103-81となります。
ところが、FCRのスピゴットでのピッチは・・・
81-98-81です。
この計測ではっきりしたのは、やはり2番・3番が4mmから5mmFCRのピッチが狭いということです。
FCRリストを見てみますと、何と! X4・CB1300SF用が81-98-81ですので、これですね。
CB900・1100F/R用が80-101-80ですんで、これのほうがフィットしやすいかも。
スズキ旧油冷用は78-89-78ですんで、まったくフィットしませんね。
やはり無理かと諦めかけたとき、ふとマニホールドとFCRのスピゴットをつなぐゴム製のインシュレーターを見ると、なんやらLという文字の刻印が2個、Rという刻印が2個あることに気付きました。
「もしや」コイケッチ氏の指摘のように、この誤差をゴムのインシュレーターで補っているのか?
今度はインシュレーターをとっかえひっかえ、上下裏表を付け替えてキャブが入るかもしれない組み合わせを探りますと。
パッコーン! と入りました。
また、インシュレーターがややゆがんで付いています。
エアーリークしなければOKだし、キャブとシリンダーヘッドの内径の数ミリの段差は、全開時に問題となるかもしれませんが、日常の走行でレーサーではないので問題は出ないと思います。
とりあえず、これでエンジンに火を入れることができるようになりました。
問題はその都度潰してゆきましょう。
本当はガスケットがいいのですが、試験でもありますし、Oリングを締め付けで潰してガスケット代わりにします。
インシュレーターを入れてFCRを取り付け、スロットルワイヤーを入れて、タンクを乗せてまずは燃料圧送ではなく、自然落下でFCRに入れて、キーオンしてクラッチ握ってセルボタンを押します。
「キュルン・キュルン・キュルン」・・・
スロットルを半分ぐらい勢いよく開けると、加速ポンプから噴水のようにガソリンがシリンダーの方に向かって噴射されます。 コールドスタート時のFCRはチョーク機能が無いので、この方法でGASを始動用に濃くします。
再び・・・ 「キュルン・キュルン・キュルン」・・・ 「バオーン・バオーン」
「カチカチ・カチカチ・カチカチ」
おっエンジン始動!
しかし、1番シリンダーが爆発していません。 この原因は不明ですが、3気筒に火か入りました。
古いFCRなので、やはりオーバーホールは必要なのか?
一応短い時間(部屋の中なので、空気が悪くなる)のエンジン始動でしたが、あのカチカチ音は聞けました。
なんかこれから完璧にエンジンが回りだすまで、まだ長い道のりがあるのと、インジェクションのほうが良かったと後悔する可能性も含めて、パンドラの箱を開けたようです。