ついにFCR化プロジェクト始まる!
2009年 01月 12日
原因は、同月ヨシムラST1ハイカムを入れ、ハイカムと同時にNOSを使用するとおそらく200PS近くまで達し、エンジンを破損する可能性があったからでした。
NOSのノーマルカムで、2りんかんでのダイナモ測定で後輪が滑りながら約160PSを記録。 担当者の感触では「180PSはありますね」でしたので、ハイカム入れて20~30PS上乗せになれば、スズキ元関係者のお話で「200PS超えると壊れる」が脳裏を過ぎったのでした。
ST1ハイカムを入れてから、高回転で伸びなかったエンジンがきれいに回るようになり、わざわざNOSのパワーで高回転を無理に回そうとか、高速道路でウイリーしようとか思いませんので、NOSは終焉を迎えたのです。(ボトル充填とその代金4000円もネックでしたが(^^ゞ)
網なしエアーファンネルはカッコイイですが(どっちみちサイドカバーで見えないが)、異物やホコリが入りやすい一般道での使用は気が引けていました。
そこで、今年になりタイヤ交換に行ったRSタイチで大口径FCRにフィットするパワーフイルターアダプターを見つけたので、早速購入しました。 本当はショーウインドウに削り出しのパワーフイルターアダプターも展示していたんですが、1個1福沢諭吉以上。 今回は10分の1の値段で同じ効果のあるアダプターでガマンします。
スロットルボディは案外簡単に取り外せますが、スロットルワイヤーの閉じる側が全開状態にしないと外れませんので、タイラップでスロットルボディを全開に固定して作業をしました。
エアクリーナーBOXが無いので、2次エアー取り込み用のホース(上)と、クランクケースからのブリーザーホース(下)です。 クランクケースからのブリーザーホースはかなり黄ばんできましたね。 そろそろ交換時期ですね。
インジェクションをいきなりキャブ化するには、ただスロットルボディーをキャブレターに入れ替えるだけではだめです。 特にFCRキャブにはマニーホールドからの負圧取出し口がありませんので、潰さなくてはならないホースやシステムが多くあります。
・2次エアーアクチュエーター用負圧ホース(不要・メクラネジ)
・負圧センサー用ホース(不要・メクラネジ)
・クランクケースブリーザーホース(大気開放)
・燃料ポンプ(不要・電源供給切断)
・燃料ホースコネクター部の密閉(タンクからの燃料漏れ遮断)
・燃料ポンプリターンホースからの燃料分岐(キャブに三叉で分岐)
・燃料コック(燃料ホース途中に追加)
(まだありそうですが、それは実際作業時にわかり次第レポートしますね)
このインシュレーターをエンジンに固定しているネジが柔らかく、温度変化による癒着もありショックドライバーやインパクトレンチが絶対必要になりますが、エアークリーナーBOXがあったら2番3番にはリーチしません。
インシュレーターがあったらエアクリーナーBOXが外せません。
ここで、矛盾が生じます。 パラドックスです。
インシュレーターがあったらエアークリーナーBOXは外れない。
エアークリーナーBOXがあったらインシュレーターが外せない。
メーカーでのアッセンブリー時には、たぶんエンジンが後から付くのではと思います。
若干接触する部分がありますが、耐熱性のあるクッションを当てて、振動によるオイルライン破損を防ごうと思います。
一瞬。 BitoにFCR送ってキャブのピッチを変更してもらうしかないか・・・。
無理にでも取り付けられるインシュレーターをどっかで見つけるのか・・・。
でも。 一度このFCRでは走っているはず。
ワンオフでこのアルミマニホールドは、おそらく世界にワンセットしかない。
もう一度最初からマニホールドの取り付けを再開。
どうも、GSX1400のインシュレーターは設定段階から、ストレートにエンジンに向かっておらず、若干この部分で曲がっていて、純正部品の番号も4気筒とも違し、このマニーホールドはたぶん取り付けながら加工したようで、4個とも共通ではなく、#1~#4にそれぞれ特有の寸法合わせをしてあり、その順番を間違えるとFCRは付かないのですね。
まず、#2番#3番の中2個のマニーホールドを順番に何回も付けて、ぴったりくるものが見つかってから、#1と#4の外側をつけました。
エンジンがどんな性格になるんでしょうか。
あのFCRのアイドリング時のカタカタの音も楽しみの一つです。
次回は本格的なパッキンを含む取り付けと燃料ラインです。 うまく行けばエンジンに火が入ります。