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ついにFCR化プロジェクト始まる!

ハイブリッドFCR化+NOSという発想(パート1)にあるように、2007年12月にFCR41をオークションで手に入れてから一年以上改造に取り掛かれずにいました。

原因は、同月ヨシムラST1ハイカムを入れ、ハイカムと同時にNOSを使用するとおそらく200PS近くまで達し、エンジンを破損する可能性があったからでした。

NOSのノーマルカムで、2りんかんでのダイナモ測定で後輪が滑りながら約160PSを記録。 担当者の感触では「180PSはありますね」でしたので、ハイカム入れて20~30PS上乗せになれば、スズキ元関係者のお話で「200PS超えると壊れる」が脳裏を過ぎったのでした。

ST1ハイカムを入れてから、高回転で伸びなかったエンジンがきれいに回るようになり、わざわざNOSのパワーで高回転を無理に回そうとか、高速道路でウイリーしようとか思いませんので、NOSは終焉を迎えたのです。(ボトル充填とその代金4000円もネックでしたが(^^ゞ)
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FCR取り付けにいたらなかった原因のもう一つに、真っ赤なファンネルがありました。

網なしエアーファンネルはカッコイイですが(どっちみちサイドカバーで見えないが)、異物やホコリが入りやすい一般道での使用は気が引けていました。

そこで、今年になりタイヤ交換に行ったRSタイチで大口径FCRにフィットするパワーフイルターアダプターを見つけたので、早速購入しました。 本当はショーウインドウに削り出しのパワーフイルターアダプターも展示していたんですが、1個1福沢諭吉以上。 今回は10分の1の値段で同じ効果のあるアダプターでガマンします。
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パワーフイルターは、内径54mmのゼファー用です。
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ゼファー用はフレームの干渉の為にフイルターがやや下にオフセットされています。 これならGSXもエアクリーナーBOXを取り去った後の空間が下にタップリ空いていますから好都合です。
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わかばん号をストリップにし、スロットルボディーを完全に取り去ります。

スロットルボディは案外簡単に取り外せますが、スロットルワイヤーの閉じる側が全開状態にしないと外れませんので、タイラップでスロットルボディを全開に固定して作業をしました。
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スロットルボディを取り去りますとノーマルではないホースが出てまいります。

エアクリーナーBOXが無いので、2次エアー取り込み用のホース(上)と、クランクケースからのブリーザーホース(下)です。 クランクケースからのブリーザーホースはかなり黄ばんできましたね。 そろそろ交換時期ですね。

インジェクションをいきなりキャブ化するには、ただスロットルボディーをキャブレターに入れ替えるだけではだめです。 特にFCRキャブにはマニーホールドからの負圧取出し口がありませんので、潰さなくてはならないホースやシステムが多くあります。

・2次エアーアクチュエーター用負圧ホース(不要・メクラネジ)
・負圧センサー用ホース(不要・メクラネジ)
・クランクケースブリーザーホース(大気開放)
・燃料ポンプ(不要・電源供給切断)
・燃料ホースコネクター部の密閉(タンクからの燃料漏れ遮断)
・燃料ポンプリターンホースからの燃料分岐(キャブに三叉で分岐)
・燃料コック(燃料ホース途中に追加)
(まだありそうですが、それは実際作業時にわかり次第レポートしますね)
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NOS装着時に別系統の燃料ホースで供給したし、エアクリーナーBOXを壊して取り外していたので今回のFCR化への手順が減りましたが、GSX1400のノーマルエアクリーナーが付いた状態では、このインシュレーター取り外しはほぼ不可能です。

このインシュレーターをエンジンに固定しているネジが柔らかく、温度変化による癒着もありショックドライバーやインパクトレンチが絶対必要になりますが、エアークリーナーBOXがあったら2番3番にはリーチしません。

インシュレーターがあったらエアクリーナーBOXが外せません。

ここで、矛盾が生じます。 パラドックスです。

インシュレーターがあったらエアークリーナーBOXは外れない。
エアークリーナーBOXがあったらインシュレーターが外せない。

メーカーでのアッセンブリー時には、たぶんエンジンが後から付くのではと思います。
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このFCR41をオークションで落とした理由は、このワンオフ削り出し+溶接のアルミ製マニーホールド。
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ムック本で福岡のサンタバイクが試作しFCR化したバイクに付いていたものとお見受けします。
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心配していたステンレスメッシュホースに変えたオイルメインラインへの干渉もありません。

若干接触する部分がありますが、耐熱性のあるクッションを当てて、振動によるオイルライン破損を防ごうと思います。
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FCR41のスピゴットをインシュレーターに取り付けます。 右側はスポッと入りましたが・・・。
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左側が全然合いません! (-_-;)

一瞬。 BitoにFCR送ってキャブのピッチを変更してもらうしかないか・・・。
無理にでも取り付けられるインシュレーターをどっかで見つけるのか・・・。

でも。 一度このFCRでは走っているはず。

ワンオフでこのアルミマニホールドは、おそらく世界にワンセットしかない。
もう一度最初からマニホールドの取り付けを再開。

どうも、GSX1400のインシュレーターは設定段階から、ストレートにエンジンに向かっておらず、若干この部分で曲がっていて、純正部品の番号も4気筒とも違し、このマニーホールドはたぶん取り付けながら加工したようで、4個とも共通ではなく、#1~#4にそれぞれ特有の寸法合わせをしてあり、その順番を間違えるとFCRは付かないのですね。

まず、#2番#3番の中2個のマニーホールドを順番に何回も付けて、ぴったりくるものが見つかってから、#1と#4の外側をつけました。
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今日は仮取り付けなので、合わせるだけで終わりますが、ピッタリすべてのマニホールドとスピゴットが並びました。
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キャブ側から中を見ますと、きれいに絞り込まれて行くのがわかります。
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タンクたサイドカバーも取り付けて、各部品の干渉や不具合が無いか確認します。
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詳しい人が見ないと変化はわかりませんが、FCR41が付きました。

エンジンがどんな性格になるんでしょうか。
あのFCRのアイドリング時のカタカタの音も楽しみの一つです。

次回は本格的なパッキンを含む取り付けと燃料ラインです。 うまく行けばエンジンに火が入ります。
by wakaban0925 | 2009-01-12 17:33 | スペシャルパーツ

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