第三回北海道ミーティング(動画追加)
2008年 08月 31日
しかし、バイクで壮大な土地を走り、豊富で新鮮な海産物や食材を食し、テントを張り、仲間と酒を飲み日常とは次元の違う世界を楽しむ。 贅沢の極みですね。
今回の同行メンバーは、神戸からclub1401のメンバーであるキムハル氏。 それに北海道の行程途中で合流する東京からの仕事仲間アメリカンバイク2台です。
私は仕事柄、自分の仕事を自分でコントロールできるので、9連休(平日5連休)は不可能ではありません。 また、東京から現地で合流する仕事仲間は、1人は経営者・もう一人は会社役員ですから、ある程度は休みをコントロールできます。
キムハル氏は勤続20年の特別な休暇を今回の北海道に利用できるとのことで、計画段階から参加表明してくれていました。
出発日当日。 日が変わってからの午前0時45分舞鶴港を出航する新日本海フェリー「はまなす」に乗船しますので、大阪を21時に出発しても間にあうのですが、2週間エンジンをかけずそれも、乗用車用ETCをサブバッテリーにつなぎっぱなしにしているバイクが心配で、16時に駐車場に出かけます。
イヤな予感はしていたのですが、サブバッテリーは放電状態で、電力を供給しているギヤポジション・インジケーターも点灯しません。
メインバッテリーはOKなので、難なくエンジンは始動しました。 エンジンが始動してメインバッテリーの電圧が14V前後に上がると、アイソレーターが自動的にサブバッテリーの充電を開始するはずなのですが、なぜか充電が始まりません。
アイソレーターが壊れたの?
このままではETCもギヤポジションもそしてレーダーも使えませんので、放電したサブバッテリーとアイソレーターを取り外し、メインバッテリーから直接電源を取ります。 毎日400Kmほど走るツーリングでは、たとえETCが待機電力を消費しても、大抵大丈夫なのですが、2週間放置すると、経験上ですが概ねバッテリーがあがります。
ツーリングから帰ってきてから、直接ETCをバッテリーから取るのを止め、ACC電源(左サイドカバー内オレンジ・白)から取り出し、キーオンで電力を供給するように変更することにします。
もし、ツーリグ中にトラぶれば。ハンダこてとハンダを持って(これがワカバンの四次元ポケットの始りです)行くので、旅先で修理ですね。
サブバッテリーから供給していたETC等の電源をメインからに移行し、問題なく各種装置は起動。 さて、荷造りを開始します。
同行のキムハルさんからメールがあり、舞鶴方面に雨雲が近づいているとの情報。
まだ6時前だけど家族に見送られて早急に出発しました。
荷物が巨大なので、バイクの挙動はヘビーですが、安定した走りで阪神高速を北上。
次の高速のETCゲート直前で、突然ギヤポジションインジケーターやらレーダーが切れました。
ETCゲートのレーンに入っていたところなので、そのまま通過!
良く聞こえませんが、ETCゲートの自動音声が警告しているような。
そうです、ETCにも電源が入っていません。
これは、ゲート突破? 違反? 犯罪?
でも、降り口で何と言えばよいの?
まだ料金は発生していないから少なくとも捕まることはないわな~。 とか考えつつ、降り口で・・・「すんません。 チケット紛失しました!」
「それでは紛失届けに記入してください。」
簡単ですな。 悪用できるかも。 でもしてはいけません。
途中SAで荷物を降ろして、シートは外し電源をチェック。 もともとアイソレーター用に使用していた太い導線を少し動かしたらETC等に電源が入りますが、またすぐ切れます。
どうも、線が途中で断線しているようです。
急遽持って来た新品の導線に入れ替えて、再出発です。
途中そのようなトラブルはあったものの、8時半過ぎには舞鶴港フェリー乗り場の到着。
暗く、そしてなぜか寂しい港が、旅情を掻き立てます。
今日はバイクも多いようですね。
21時に入港して、お客さんや荷物を降ろして、午前0時45分にまた小樽に向けて出航してゆきます。
ここ舞鶴は雨の予報ですが、何とか乗船までもちそうなので、キャンプ用の簡易イスを出して、キムハル氏と行程やグルメの話をして時間をつぶします。
その点、サイドBOXやトップBOXは、「電気の配線しているから外せない~」とか言うと、「そうですか」とあっさりOK。 キムハル氏の荷物が外れにくかったようで、甲板員さんが手伝っているところです。
波があまり高いようには見えませんが、これってあの船体のかなり高い甲板の上からですから、ビルで言うと5・6階から下を見下ろしているのです。
食堂も時間になっても人は少なく、かなり船酔いの人もいたかもしれません。
約20時間寝ては食って。 食っては寝て。 まず太りますな、こりゃ。
新日本海フェリーの取り計らいなのか、小樽市の歓迎なのかわかりませんが、綺麗なことは良いことです。
夜の観光スポットです。 倉庫の中はレストランになっていて、今まで入ったことがなかったので、反対側に回ってみます。
【北海道1日目】
小樽には過去3回泊まりましたが、3回とも同じような雨です。
ドドーっと落ち込みます。
ブルーな気分でカッパを着込みます。
バイクに不要な荷物を搭載したままでも、バイクを離れることができます。
バイク乗りにとっては、バイクを離れる時が一番心配な時間。 ロングツーリングの出鼻を盗難やイタズラでくじかれるのは最悪なので、私たち以外もハーレーが2台宿泊していました。
ロングには雨は付きもの! 気を取り直して駐車場のおじさんに一礼をしながら出発です。
この余市蒸留所に来たのは約30年ぶりです。 前回は18歳の時。
高校の卒業旅行でカローラに男3人テントもなしで、車中泊で10日間北海道を確か3万円台の費用で回った時に寄りました。
この時は、蒸留所の見学ツアーに参加して、未成年(当時から老けていたので問題なし)でも試飲させてもらい、キッツい酒や~! と思ったのを覚えています。
余市蒸留所では、原酒を3種類。 20年もの15年ものそして10年を購入。
2日後東京からの仕事仲間と合流したクッチャロ湖で10年ものを飲みましたが、こりゃウマイ!。
15年もの20年ものとだんだんオークの樽からしみ出した色が濃くなり、香りも増すようですが、こりゃ上司には15年物をあげて、20年物は自宅で頂くことに。
原酒を買い込んですぐに反転。 一路小樽に戻り高速を利用して深川まで約140Kmを一気に走ります。
11時には到着するとの約束でしたので、ナビの設定では高速道路100Km(最高設定)でセットしていて、到着予想が出発時点で11時18分。 それをなんとか11時4分に到着しました。
北見にお住まいのkitaさんが計画してくれましたが、5月にお会いしたときにこの日を設定しました。
KitaさんとGoさんには5月にお会いしましたが、KenさんとFカワさんは初めてお目にかかります。
Fカワさんは初期型時代から有名なマシン。
2年前の7月末に北海道に来たときに、club1401シャツをプレゼントしようと持ってきたのに残念ながら大雨で、会えず。 後日郵送したら、ジンギスカンセット(鍋付き)をお送り頂いたことがありました。 3年越しにお会いしたことに・・。
シーズンは終わったようです。
テントを設営して、荷物を降ろしてから、富良野市内へ食料の買い出しと、銭湯もしくは温泉に向かいます。
先ほどまでいた、白金温泉に戻りましたが、温泉ホテルの日帰り入浴のようなので、有名な吹き上温泉(無料の露天風呂)まで走ります。
人気があるようで、すでに6~7名の方が入浴しています。 洗い場が無いので、浸かるだけ。
その後富良野のコンビニに出向き、食料品を買い込みますが、なんと言っても料理は苦手なので、冷凍のうどんやスナックやパンという、どうでもよいような食事内容となります。
テントサイトに戻って、食事をして酒を交わし、21時頃雨が降ってきたので早い眠りにつきます。
その夜は、かなり雨が降りましたが、バイク2台と荷物にブルーシートを架けていたのでバイクはドライでした。
【北海道2日目】
早々にテントをたたみ、荷造りをし、出発です。
雨が上がった朝もやの中を今日の目的地のクッチャロ湖を目指します。
街中以外は車もまばらで信号もなく、とても走りやすいのが北海道の魅力の一つでもあります。
ただガソリンスタンドが少なく、燃料が少なくなってゲージが点滅をはじめると、非常にヤバイ心境となります。 この後R239号を西に進み、個人的に北海道で最もGSX1400に合った道である霧立峠を越える時も、燃料計が点滅状態。 6速キープで節約の走りを強いられ、超安全運転となってしまいました。
きれいな海岸線を高台から見下ろせる絶景は、いつ来ても変わりません。
しばし、地平線を眺め、電柱も電灯も車が一台もない原野のど真ん中を堪能します。
サロベツ原野を西に抜けて再び日本海沿いに北上すると、すぐオープンしているのかどうかわからないドライブインのような店があります。
2年前もここでサロベツラーメンを食しました。
あっさり塩スープに豊富な海産物とコーンがたっぷり。 濃厚なサロベツ牛乳も付きます。
日本海海沿いの道を北上し続け、稚内市内に着き、スーパー銭湯に浸かり、札幌から北上してきている東京からの仲間との時間を調整し、宗谷岬で合流することにしました。
今日はあいにく曇りなので夕日が見れなかったのですが、とても美しい湖に、きれいな芝生サイトです。
野営の醍醐味であります、ビールで乾杯! 肉を炒め米を炊き、そして余市蒸留所で手に入れた原酒を酌み交わします。
夏の終わりを思わせるような鈴虫の羽音が聞こえてきますが、まだ夕方には蚊の大群が襲ってきます。 蚊取り線香とスキンガードはとても有効です。
(今日一日のビデオ)
【北海道2日目】
クッチャロ湖畔の朝です。
早めに起きて、荷造りをはじめます。
朝ご飯を作り、コーヒーをガソリンストーブで煮立ったお湯で飲んで、片付けて。
日頃家庭では全くしない事を手分けしてします。
今日は道北のほぼ中央を縦に走るR40を南下し、網走市内から知床に入る予定ですが、東京組の提案で、次の日に予定していた屈斜路湖畔和琴キャンプ場に向かうことにしました。
結局これが大正解! ということになります。
途中網走市内に寄り、タラバ蟹をほおばります。 食べるのではなくホオバルのです。 これぞ北海道! 今晩のおかずにいくらも仕入れます。
網走から美幌峠に差し掛かって日も暮れてしまった頃、突然雨に遭遇!
暗くうねり、霧で前方の視界が無い峠では、ミラーシールドはただじゃまなだけ。 シールドを開けないと前が見えません。
しかし、シールドを開けると、豪雨と言ってイイほどの雨が虫とともに目に入り目を開けてられません。
極端にペースを落として走行しますが、目に入った虫で数日目がかゆくなりました。
後ろに写っている若者2名は、日本一周のチャリダーです。
残ったイクラどんぶりを分けてあげたら、感激してました。 「これから年金払います」だって。
ちと、複雑な気持ち。
【北海道3日目】
雨で緑がさらにきれいです。 が、雨は降り続きます。
この日が一番北海道らしく、また最高の夕食でした。 キタさんありがとう!
【北海道4日目】
屈斜路湖から襟裳岬経由でJRAの日高育成牧場に隣接するホテルAERAに向けて走行しましたが、終日雨。 雨が止んだと思えば、国道の工事現場の片側車線規制で、雨の地道で泥を跳ね上げ、皆のバイクは泥化粧。
だから、写真はありません。 がっくり。
浦河に到着後、すぐ大浴場でさっぱり!
(今日前後のビデオ)
【北海道5日目】
浦河にあるAERAを最後の日の宿泊にしておいて正解でした。
疲労も出ている時に雨のテント設営はつらいもの。 ホテルでコインランドリーも大浴場もバイキングも。 すべて幸せの境地。
浦河より、アメリカン2人とは別行動となり、1400チームは登別温泉で銭湯に入浴後、ニセコを経由して小樽に入りました。
【来年に向けて】
今回の北海道ツーリングで、キタさんはじめ北海道のGSX1400乗りとの交流もでき、さすが地元の方のアドバイスというか、地元ならではのお話で旅が数倍楽しいものになりました。
来年も是非この地を訪れて、北海道の皆様と交流を深めていきたいとおもいます。
ただ誰しもが北海道のスケールを楽しむのに、お金とそして最も問題になる時間の工面が最大の障壁です。
今回キャンプをした国営屈斜路湖畔和琴キャンプ場は、ロケーションと言い、設備と言い申し分ないキャンプ場で、ここでテントを設営すれば、摩周湖やこの界隈の観光を始め、日帰りで帯広・網走・知床・襟裳岬・富良野等足を運ぶことができます。
そこで、来年はまだ暖かくなる途中の7月下旬に、この国営屈斜路湖畔和琴キャンプ場に約1週間テントを設営し、途中参加・途中離脱自由なGSX1400の北海道ツアー拠点を立ち上げ、本土からの参加を支援したいと思います。
フェリーでの往復に時間的問題があれば、バイク陸送等もありますので、3日も休めれば北海道と野宿を満喫できるかもしれません。
北海道の1400乗りと計画を進めたいと思います。
是非ご検討ください。